物流戦略の組み立て方

船井総研ロジ

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船井総研ロジ株式会社

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ここ数年で「物流戦略」という言葉が一般的に使用されるようになってきました。

十数年前に日本国内で経営戦略の中心に物流戦略構築を掲げていたのはセブン-イレブン・ジャパン社など一部の企業に限られておりました。

その他の企業では、「物流部門は製造と販売の繋ぎ役」という認識で、経営戦略の中核に位置付けていなかった企業が多かったのではないでしょうか。

しかし、近年「物流戦略」という単語は、web、新聞、雑誌などの様々なメディアで特集記事が組まれるようになりました。

企業の経営層も物流が経営に与えるリスクの大きさを知り、優先課題として対策を講じるようになってきました。

実際、当社への相談も「物流戦略を構築する手順がわからない」「多くの目標を掲げているが、進め方が分からない」といった内容が増えています。

なぜ物流戦略の構築が上手く進まないのでしょうか。

それは『物流戦略の組み立て方』に原因があります。

物流戦略を構築する上で、最も重要なことは「物流戦略」の『対象とする領域(項目)』と『何に焦点を絞った施策なのか』を明確にし、社内で共有することです。

「物流戦略」とは、細分化した「○○戦略」と呼ばれるいくつかの項目で構成されており、「物流戦略」という単語だけでは、何が目的で、どの領域に対して実行するのか不明確だからです。

例えば、「物流戦略」には、下記の項目があります。

■在庫拠点戦略
■適正在庫戦略
■輸配送効率化戦略
■物流部門強化(育成)戦略
■物流品質向上戦略
■物流コストダウン(抑止)戦略 

など

上記項目は一例になります。

貴社が物流戦略として掲げる項目は具体的かつその取り組みの趣旨が社内で共有できているか?の注意が必要です。

もし、十分に社内共有できていない場合、各部門は自部門の問題点のみにフォーカスするため、収拾がつかなくなり、物流戦略が形骸化してしまうことになります。

では、『物流戦略とはどのように策定するのでしょうか?』

この課題は、取り組み内容の順序を決定し、論理的に整理することで解決できます。

下記が物流戦略の構築に欠かせないステップです。

①現状分析:自社の物流における問題点・課題の洗い出し
②内部環境の分析:他部門の将来的な戦略についてヒアリング
③外部環境の分析:近年問題になっている物流業界動向の整理、他社動向など
④あるべき姿の策定:問題点及び課題解決のために必要な実施項目とその内容を深掘り。
実施項目が複数出ることが想定されますが、必ず優先度を設けて取り組みます。
優先度の決定には、定量的な試算が必要です。
また、戦略を実行する上でのメリットはもちろん、リスクについても、まとめておく必要があります。

自社物流の現状を把握しないまま物流戦略を立てていませんか?

弊社はこれまで数多くの企業の現状把握から中長期的な経営戦略に合わせた物流戦略の構築をご支援してきました。

物流戦略の方向性で悩んでいる、これから物流戦略を構築しようとしているご担当者様はぜひお気軽にご相談ください。

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