物流コンサルタントの視点 2019.04.11

人事異動で物流部門へ異動された方必見!新任物流担当者が始めにすべきこと

4月になり、新年度が始まりました。

この時期は新入社員が配属され、人事異動で人の入れ替えがあり、慌ただしい時期でもあります。

この時期によくお問合せいただくのが、人事異動で物流部門へ異動になった荷主企業担当者からの相談です。

「今までは営業部門にいたが、人事異動で物流部門へ配属となった。何から始めたらよいのか分からない」という内容です。

そのような方へ、まずは以下の3点について、しっかり認識する必要があります。

1.物流業界における課題の本質を見極める

みなさんもよく新聞やニュースで耳にする、「物流業界の人手不足」。

なぜ人手不足なのでしょうか?

トラックドライバーは新しい(若い)担い手がおらず、ベテランドライバーの高齢化により先細り。

これはみなさんがよく知っていることだと思いますが、更に深堀していくと、ドライバー不足の要因の一つとして、実は荷主企業が鍵を握っている場合もあります。

例えば、トラックで輸送する際、積載効率が落ちるからとバラ積みを条件としているケースがあります。

荷主企業からすると1度の輸送で効率よく運びたいという気持ちはわかりますが、トラックへの積み込みや荷降ろしに時間と労力がかかるということをどこまで理解しているでしょうか。

最悪の場合、バラ積み、バラ降ろしであれば輸送を受け付けないという物流事業者の声も少なくはありません。

「物流業界の人手不足」の本質をしっかりと見極め、荷主企業側で対応できる策を考えていかなければ、物流事業者から嫌われる荷主の部類に入ってしまいます。

2.自社の物流費を知る

荷主企業の物流部門として問われることは「物流費」です。

コストでもある物流費をどのように抑えるのか考えていく必要がありますが、そもそも自社の物流費を明確に把握していますか?

トラックでモノを運ぶ、モノを倉庫で保管する、それぞれに物流業務が発生し、物流費がかかります。

まずは、自社内で物流費の対象となる勘定科目を明確にすることです。

物流費の対象が明確になったうえで、改めて物流費を算出することができます。

意外なことにも自社の物流費を明確に把握していない荷主企業が多く、正直不安を覚えます。

コストを抑制するためには、いつ、どこで、何に物流費が発生しているのか、そして最低でも過去5年間の物流費の推移を見て、増減の理由を明確にしましょう。

3.物流委託先のことを知る

荷主企業においては、営業所や工場単位で各々物流委託先と契約しているのが実態として多い状況です。

その場合、物流部門では全ての物流委託先を把握しきれず、各営業所や工場任せで物流委託先との契約、業務内容の取決めをしています。

この場合、まずは荷主企業が物流委託先として取引をしている会社が、 どのような会社であるか、どのような業務を行っているのか、明確にする必要があります。

そのためには物流委託先へのヒアリングや、現場視察を通してどのようなことを行っているのか確かめる必要があります。

物流部門にいながら、物流委託先のことを何も知らない、会ったこともない、ましては現場へ行ったこともないという話もよく聞きます。

物流部門にいるからには、まずは物流実態を知ることから始めましょう。

現場を見に行く際には弊社が提供しているお役立ちツールの5S診断(簡易版)をぜひ参考にしてみてください。

流部門としてやらなければならないことはたくさんありますが、まずは上記3点については把握、認識をしてみてはいかがでしょうか。

物流について知識や情報、他社での事例について更に深く知りたいという方へ、弊社が毎月開催している初心者~中級者向けの物流勉強会「Funai物流オープンカレッジ」の受講をお勧めします。

物流の基礎知識を学ぶだけでなく、弊社物流コンサルタントがコンサルティングの実践で培ったノウハウや他社の成功・失敗事例の紹介を交えながら、本やインターネットだけでは学べない物流の最新時流をお伝えします。

「物流」についてイチから学びたい方、物流部門に所属して知識のある方で、復習の意味も込めて学び直したい方、ぜひFunai物流オープンカレッジのご参加をお待ちしております。

Pen Iconこの記事の執筆者

田代 三紀子

船井総研ロジ株式会社 シニアコンサルタント

その他の記事を読むArrow Icon