再来・物流コンペ!コロナ以前とのコンペ開催の違いとは

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田代 三紀子

船井総研ロジ株式会社 部長

製造業・小売業を中心とした荷主企業に対して、物流戦略策定の支援を行い、物流拠点の見直し、コスト削減策の提案、物流コンペの支援を数多く行ってきた。また、物流子会社に対しては存在価値、あるべき姿の策定、他社との競争力評価(物流子会社評価)を行っている。得意なカテゴリーは、化学、日用雑貨など。また、物流をテーマにした数少ない女性コンサルタントとして、脱炭素、ESGロジスティクス実行に向けた研修やコンサルティングを行っている

2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の影響により、経済が停滞したのは言うまでもありません。それに伴い、物流コンペの開催もすっかり鳴りを潜めてしまいました。

今回は、昨今の「物流コンペ再来の兆し」を踏まえ、事前に留意しておくべきポイント3つを解説します。
→船井総研ロジが提供する「物流コンペ 3つの掟」はこちら

物流コンペの停滞は終わる

コロナ禍では様々な取り組みにおいて、「保留」「様子見」「現状維持」という保守的な状況にならざるを得ない状況でした。

しかし、2022年下期から今年にかけてはコンペの開催が徐々に盛んになりつつある様子がうかがえます。なぜならば、いつまでもコロナを理由に行動に移せない状況では、企業の成長戦略構築に遅れが生じてしまうからです。

さらには海外からの人員受け入れ再開に伴い、経済が活発になることを見据え、積極的に取り組む姿勢の企業が出てきたということが考えられます。そして、コロナ禍だからこそ、このような感染症リスク、または、今後予測不可能な市場の変化においても耐えうる企業を構築するための一つとして、物流戦略の構築に舵をきったことなどが、物流コンペ再来のきっかけであると考えられるでしょう。

企業の成長戦略

物流コンペは、企業の成長戦略の取り組みの一つとして重要な施策となります。コロナ禍以前とコロナ禍以降では経済情勢の変化があったように、コンペの開催・選定の視点にも変化が顕著に表れています。ここでは物流コンペを開催する際、事前に留意しておく3つのポイントを整理しました。

物流コンペ開催のポイント

1.各種機器の調達遅延

新センター立ち上げに伴い、センターで新たな機器の調達が必要になります。半導体不足の影響が今日においても長引いており、種類にもよりますが、大規模なマテハンの納期は発注から1年半近くかかるとも言われています。また、センター内の設備だけでなく、トラックにおいても同様です。半導体不足だけでなく自動車メーカーの生産停止による影響もあり、新車トラックの納期も発注から1年以上かかると見ています。コンペの開催においてはこれらの必要な機器の納期も確認したうえで、立上スケジュールを加味したRFP作成を行う必要があります

2.評価軸の変化

物流コンペで重視することは何でしょうか?一番分かり易い「コスト」をあげる企業は少なくありません。当然コストも重要ですが、弊社が物流コンペの支援をする際には、コンペの目的を明確にすること、さらには目的を踏まえたうえで、どのような評価軸を設定するかということを重要視しています。最近のコンペにおいて重要視するべきポイントの一例としては、「環境配慮の対策」「事業継続性」「改善計画」この3点です。ESG経営の重要性が問われる中、これらを実行できるかどうかが、これからの物流コンペで重要になります。

3.コスト

「2.評価軸の変化」でも触れましたが、委託先選定で重要な要素として「コスト」があります。しかし、2024年問題対応、改善されないドライバ―不足、止まらない物価上昇などから、コストレベルを下げるためのコンペというのは現実問題難しいでしょう。様々な社会情勢を踏まえたうえで、どの部分まで荷主企業としてコスト上昇を容認するかということが大事です。物流面においていうと、納品条件、サービスレベルといったことがコストに直結します。荷主企業の要望は全てコストに反映されますので、いかにコストとの折り合いをつけていくかが、今後の企業活動においても重要になります。

社会情勢の変化と企業活動への反映

コロナ以前とコロナ禍を経て、現在においては、社会情勢が大きく変化したことは言うまでもありません。いかに変化の状況を客観的な視点で読み取り、企業活動へ反映していくことが重要です。その活動の一つとして物流コンペがあるのです。

今回はコロナ以前とコロナ後の物流コンペの違いに絞ってお伝えしました。これから物流コンペの開催を検討されている方、物流コンペの開催は決定しているがどのように進めるか悩まれている方には3/15開催予定のセミナーにて、物流コンペ開催のノウハウ、失敗事例等を学んでみてはいかがでしょうか。

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田代 三紀子

船井総研ロジ株式会社 部長

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