物流倉庫の庫内レイアウト設計に必要な「3つの着眼点」とは?

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千葉 桃華

船井総研ロジ株式会社 ロジスティクス支援部
東京コンサルティンググループ アソシエイト

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庫内レイアウトの設計は、一見すると棚と動線を配置するだけのシンプルな作業に思えるかもしれません。しかし、実際には極めて戦略的かつ繊細な設計が求められます。

そこで、弊社が数々の物流現場の改善で培ってきた知見やポイントを踏まえ、庫内レイアウトを設計する上での押さえるべき「3つの着眼点」をご紹介します。

押さえるべき「3つの着眼点」

1. 「モノの動き」の最適化と動線計画

まず着目すべきは、「モノの動き」です。ABC分析などを活用し、出荷頻度の高い商品をピッキングしやすい場所に配置します。また、入庫から出庫までの一連の流れを止めないことに加え、フォークリフトと作業者の動線を分離することも、効率化と安全確保の両面で極めて重要です。

2. 「保管効率」と「作業効率」を両立する保管方法の選定

次に、「保管効率と作業効率」のバランスです。商品の特性(サイズ、重量、形状など)や荷姿に合わせて最適な保管機器(平置き、パレットラックなど)を選定し、空間を最大限に活用することが求められます。

ただし、現状の物量だけでなく、将来の事業拡大や商品構成の変化にも対応できる柔軟性も考慮すべきポイントです。

3. 「変化への対応力」と「安全性」を担保するレイアウト

3つ目は、「変化への対応力と安全性」です。一度作ったレイアウトが永遠に最適であるとは限りません。季節波動や新商品の導入、取扱物量の増減など、柔軟に対応できるレイアウトを意識することが重要です。

また、通路幅の確保や見通しの良いレイアウト、非常口への動線確保など、安全性の確保も考慮すべきです。通路や保管場所を明確に区分けすることは、誤出荷防止や作業効率アップ、そして安全な職場環境づくりに繋がります。

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さいごに

これらのポイントを踏まえ、現状分析から改善案の策定、そして実行までを自社だけで行うのは容易ではありません。「どこから手をつければ良いか分からない」「具体的な改善策が思い浮かばない」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

弊社では、これまで数多くの物流改善を支援してきた実績と知見を基に、実践的なノウハウを学べる場として「LLS(ロジスティクス・リーダーシップ・サロン)」をご提供しています。庫内レイアウト改善の具体的な進め方や他社の成功事例、コスト削減効果のシミュレーションなど、貴社の課題解決に直結する情報が満載です。

倉庫は単なる保管場所ではなく、企業の競争力を左右する戦略拠点です。この機会にぜひLLSへのご参加をご検討ください。

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千葉 桃華

船井総研ロジ株式会社 ロジスティクス支援部
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