荷主目線から見るKPIの重要性とは?

西川琉瑠

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西川 琉瑠

船井総研ロジ株式会社
ロジスティクスコンサルティング部

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みなさま、物流KPIについてご存じでしょうか。

KPIは、庫内作業の生産性や配送の正確性などの物流の運営を数値で示す際に使用します。KPIで物流を管理し、自社の物流サービスを向上させるには何を重視するべきなのでしょうか。

今回は物流のKPI管理について、荷主企業が見るべきポイントをお伝えします。

KPIの定義

KPI(Key Performance Indicator)とは「重要業績評価指標」のことであり、業務プロセス等のモニタリングに用いる指標のことを言います。実務的にはコスト・生産性・品質等の様々な定量的データを指します(注1)。KPIの活用により現状の可視化だけでなく、目標達成までのプロセスの明確化や、組織における評価基準の統一も可能になります。

(注1)国土交通省「物流事業者におけるKPI導入の手続き(案)」
≫https://www.mlit.go.jp/common/001085404.pdf

物流KPIのメリット

物流KPI導入を行うメリットは大きく3つあります(図1)。

➀自社の物流実態の可視化

KPIを設ける事で、自社の現状を把握することが出来ます。そこから物流品質をさらに向上させるための解決策や、現在の課題点を明確化させ、具体的に次にどのようなアクションが必要であるかが可視化されます。

➁コミュニケーションの向上

自社の物流実態の中で見つかった課題点を解決するために、物流企業の協力が必要となります。改善に向けてコミュニケーションを取る機会が増えることや、現状の物流実態に対して物流企業と共通認識を持つことは、物流企業とのコミュニケーションの向上につながります。

➂客観的評価

自社の物流を数値による定量的な視点で評価することで、今後の目標設定が明確になります。また、自社の物流品質を公平・公正な目線で判断することが可能です。

荷主目線から見るKPIの重要性とは?_船井総研ロジ

図1 KPI導入のメリット

押さえておくべき物流KPIのポイント

荷主企業が見るべき物流KPIは、3つの軸と4つの視点に分けられます(図2)。 輸配送・保管・作業・物流取引全体の4視点から個々に評価することで、

  • ➀自社の物流実態を抜かりなく把握することが出来る
  • ➁項目によって良し悪しが一目瞭然で分かるため、課題点の把握が容易である

等のメリットも得られます。 自社の物流サービスを更に向上させたいと感じている方は、ぜひKPI管理を取り入れ、再度自社の実態を把握してみてはいかがでしょうか。

荷主目線から見るKPIの重要性とは?_船井総研ロジ

図2 荷主企業が見るべきKPI

最後に

船井総研ロジでは、物流品質の向上を叶える【物流倉庫業務改善】や【物流拠点配置最適化】等のコンサルティングを提供しております。コンサルタントによる無料相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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