物流を数値化する
物流の数値化はできていますか?
そもそも、物流の数値化とは、どういうことでしょうか。
具体的には以下のような項目が挙げられます。
- 1.物流コスト(運賃・保管料・荷役料等)
- 2.物量(入庫量・出庫量・保管量等)
- 3.物流人員(倉庫作業者・事務作業者等)
- 4.物流品質(誤出荷率・破損率・遅延率・在庫差異率等)
上記に挙げた項目はほんの一例ですが、みなさんは把握されているでしょうか?
もう少し詳しく解説していきます。
物流コストの内訳
社内で勘定科目の統一はされていますか?
担当者や部署によって、物流に関わる勘定科目の認識に違いが出ていることがあるかもしれません。
例えば、営業倉庫で製品を保管した費用と営業倉庫の責任者の人件費が「運賃」として費用計上されていませんか?
業界により若干のバラつきはありますが、物流コストの内訳の目安は、運賃5:保管2:荷役2:その他1を目安にしていただき、このレンジから大きく外れている場合は、物流費の内訳について改めて確認をする必要があります。
物量情報の管理
荷主企業においては、販売情報は管理されていても、物量情報(データ)をしっかり管理しているケースは多くはないかもしれません。
物量情報は物流企業へ物流業務を委託する際に必要となる情報、つまり物流企業の仕事量に値するものです。
物流企業がモノを動かす際の荷姿(段ボール、フレコンバッグ、コンテナ)と重量から輸送に必要なトラックの車種・台数や作業を行う際に必要な人員数を算出するのに必要となります。
物流人員の構成
荷主企業が物流委託をしている営業倉庫で何名の人員が作業をしているか、さらには、正社員と非正社員の人員構成を把握していますか?
今後を見据えて仮に別の営業倉庫へ業務の委託を検討する際、現状の作業人員数は比較する一つの指標になります。
新たに委託を検討している営業倉庫より提示された見積書に記載されている作業人員数に対して、現状と比較して人員数が多い、少ないという比較ができるようになります。
また、忘れられがちなのが、事務作業員の人員です。送り状やピッキングリスト出力などの物流作業に必要な帳票の発行、仕分を行う人員です。
事務員の費用も請求されているのであれば、こちらの人員数も確認しておく必要があります。
物流品質
物流事故と一つにくくらずに倉庫・輸送と区分しましょう。
さらに破損事故のような物理的な事故だけではなく、納品先でのクレーム発生数といった人的対応により発生する事故も併せて管理します。
物流品質は、様々な視点から事故発生率を数値化する必要があります。
発生率のカウント方法も、伝票単位とするのか、破損の場合は破損させたケース数をカウントするのか、事前に決めたルールでカウントしなければ正しい集計ができません。
発生率を集計するところまでは行っていることが多いですが、その数値をどのように改善するかというところまでは、できていないことが多いように見受けられます。
破損が多いのであれば、物流企業に責任を追及するだけではなく、梱包自体に問題がないか荷主企業が見直しをすることも必要です。
まとめ
どの程度、物流の「数値化」が図れていたでしょうか?
物流コスト削減や物流品質向上を推進するためには、自社の物流を評価できるようにする必要があります。
弊社では物流管理・評価のサービスメニューをご提供しておりますので、お気軽にご相談ください。
物流を可能な限り数値化しましょう!