運送業の事故防止対策|ドライブレコーダーを活用した安全教育の事例

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吉松 ほのか

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部
チームリーダー チーフコンサルタント

運送会社・物流会社向けに採用やWebマーケティングなど業績アップコンサルティングを展開。特に採用とその後の教育・育成の仕組みづくりを得意としている。

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トラックドライバーの安全教育、難しくないですか…?|AI搭載のドライブレコーダーで本当に効果がでる安全教育

運送業にとって、事故は会社存続にも関わる重大リスクの一つです。そのため、事故防止・安全対策のために、デジタコドラレコといった安全機器の導入や、外部講師を招いた安全研修など、大きな投資をしてでも注力して取り組んでいる会社が多いかと思います。

今回は事故防止対策の事例のうち「ドライブレコーダーを活用した安全教育」について、くわしく解説します。

本当にそれだけで事故を防止できるのか?

事故防止対策の取り組み事例として、よく以下のようなものを耳にします。

  • ドラレコ・デジタコの点数の掲示と表彰
  • 安全会議でKYTトレーニングの実施
  • 事故惹起者向けの再発防止研修 など

果たして、これらの取り組みだけで、本当に事故防止を実現できるのでしょうか?

「ハインリッヒの法則」にあるように、ヒヤリハットや軽微な事故は、積み重なって、いずれ重大事故に繋がります。そのため、小さな事故であっても、1つひとつ向き合って、きちんと対策を講じていかなければ、事故はなくなりません

そこでポイントになるのが、以下の2点です。

  1. ①ヒヤリハット以前の危険行動の「見える化」
  2. ②事故防止対策における「コミュニケーション」の取り方

ここでは特に、②の「コミュニケーション」の取り方について、もう少しくわしく解説します。

コミュニケーションの取り方の工夫が事故防止に直結する

よくある「間違った」事故防止対策におけるコミュニケーションの取り方があります。

  • ・事故が起こった時だけドライバーと面談を行う
  • ・ドラレコのイベント検知があったので、ドライバーを注意する
  • ・事故惹起者だけ注視してコミュニケーションを取る

このように「なにかあった時だけ」「管理者から一方通行のコミュニケーション」では、時間が経つと意識は薄れ、また事故を起こしてしまうことが多いようです。

上記のようなコミュニケーションの取り方をしている企業は、以下のような形式に変えることが有効です。

  • 質より量を意識したコミュニケーション
  • ・管理者からのみならず、双方向で行われるコミュニケーション

トラックを運転し、事故と隣り合わせで仕事をしているのはトラックドライバー自身です。個人の事故防止対策の意識を高め、維持してあげることが事故削減に繋がります。

では、具体的な事故防止対策の事例を紹介します。

ドライブレコーダーを活用し事故防止を実現した安全教育の事例

<具体的な取り組み内容>

AI搭載型のドライブレコーダーを導入し、ヒヤリハット以前の危険行動をリアルタイムで見える化
・個人ごとに特に注力して直すべき危険行動の項目と目標スコアを設定
・スコア結果や危険行動の検出件数をもとに、週次で個人面談を実施

この会社が特に意識したことは、できなかった箇所を指摘するだけでなく、目標達成度合いを確認し「褒める」ことです。

また、「何かあった時」だけでなく、「週次」で面談を実施することで復習効果が高まり、トラックドライバー自身の事故防止・安全対策に対する意識を維持しやすくなりました。

このように、管理者から一方的に指導をするのではなく、双方向でコミュニケーションをとりながら、一緒に目標達成を目指すことで、事故防止を実現しました。


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