応募者を貯めるという発想

Pen Iconこの記事の執筆者

齊藤 史織

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部
グループマネージャー エグゼクティブコンサルタント

入社以来運輸・物流業を専門に、100社以上の会社にコンサルティング・アドバイスを行っている。業績アップをテーマに、マーケティング戦略の立案や販促・営業強化支援、ドライバー採用・育成・定着、中期経営計画の策定といった内容でコンサルティングを実施。最近では、2024年問題を背景に、物流会社・運送会社の生産性向上の必要性が高まり、デジタル化・DXなどによる効率化支援の実績を重ねている。​​​​

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「タイミングが合わず、他社に流れてしまった」
「ちょうどそのコースが埋まってしまい、希望の働き方がかなわず辞退されてしまった」
こういった経験は多いのではないでしょうか?

今までの採用手法では、単発単発で費用を捻出し、広告媒体に出稿することがほとんどでした。
しかし、それではもったいないことが起きます。

物流業界で重要になるタレントプール

応募者を貯める(=タレントプール)という考え方が物流業界でも重要になってきています。
これは、自社に関心のある方を繋ぎとめておき、将来的に必要に応じてアプローチするというものです。

本来であれば採用できていた人材を逃すことは、非常に惜しく、そういった人たちを後々適切なタイミングでまた入社を検討してもらえるようにしておくというのが重要なのはお分かりかと思います。

人材不足が加速する昨今では、連続性のない非効率な採用手法をしていては頭打ちになるのは目に見えています。なので、そうした応募者の繋ぎとめるために、Lineの企業アカウントに登録してもらう、SNSをフォローしてもらうなどが効果的になります。

タレントプールは今まで、ホワイトカラーで主流の考え方でしたが、今はそうではありません。
むしろ、人材の流動性が高い物流業界だからこそ有効なのです。

運輸業は毎年約15%の離職率

運輸業では毎年の離職率は約15%と言われています。
そう考えると、例えばSNSフォロワーが300人いて、そのうち200人が他社のドライバーの会社の場合、30人が年内に転職すると予測することができます。

そうした求職者とのつながりを持っておくと、転職のタイミングでアプローチできれば、大量の人員を確保することが可能になります。
このタレントプールを導入する、メリットとしては下記です。

  • ①人員が不足した際に適宜アプローチできる
  • ②今は条件が合わないが将来的にピッタリ合う可能性を見込める
  • ③タレントプールでは求人媒体が不要でコストも工数も削減できる

タレントプールを実践するために必要なこと

「タレントプール」と聞くと、とっつきにくい印象があるかもしれませんが、実施することはシンプルです。それは、「応募者データを蓄積する」「定期でも不定期でも連絡を取る」の2点だけです。

応募者データの蓄積は、応募時期・個人情報・入社しなかった理由などの情報を溜め込む必要があります。連絡を取るというのは、転職を考える際に選択肢として思い出してもらうことがポイントになります。

連絡の取り方としては下記が挙げられます。

  • ①Facebook, Twitter, InstagramなどのSNSをフォローしてもらう
  • ②LINE@やメルマガに登録してもらう

発信する内容としては

  • ①自社採用サイトのブログや採用情報の更新時に通知する
  • ②増車や欠員が出た際の情報を発信する
  • ③会社説明会やBBQ、交流会などのイベント開催のお知らせ

このようなものが良いでしょう。

IndeedやHPなどの求人募集と併用でより効果が出ます。1台でも空車を埋め、とにかく生産性を上げなければこの先やっていけません。人材採用は何よりも優先事項になりますので、応募者のデータ管理、タレントプールをぜひ実践してみてください。

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https://www.f-logi.com/butsuryu/consulting/

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齊藤 史織

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部
グループマネージャー エグゼクティブコンサルタント

入社以来運輸・物流業を専門に、100社以上の会社にコンサルティング・アドバイスを行っている。業績アップをテーマに、マーケティング戦略の立案や販促・営業強化支援、ドライバー採用・育成・定着、中期経営計画の策定といった内容でコンサルティングを実施。最近では、2024年問題を背景に、物流会社・運送会社の生産性向上の必要性が高まり、デジタル化・DXなどによる効率化支援の実績を重ねている。​​​​

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