物流企業の採用力を高めるサテライトオフィス

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白石 哲郎

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部 
チーフコンサルタント

物流企業に対して倉庫作業員やドライバーの採用支援に主に従事。船井総研ロジの300社以上のクライアントデータから時流を分析し、採用課題改善の提案を行っている。​​

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運送業において採用は常に付きまとう課題ですし、できるだけ若い人材に入ってきてもらいたいとどの経営者でも考えることでしょう。

今回はサテライトオフィスを活用し、若い人材の採用に成功した事例をご紹介いたします。

「立地」の差別化で優秀な人材を採用

「ドライバー採用のためにSNSを活用しましょう」ということは弊社のコラムで多く伝えさせていただきましたが、

  • ・結局誰がやるのか?
  • ・相応しい人材がいない

ということで、諦めてしまったという会社さんも多くいらっしゃいます。

千葉県の運送会社では、人気の住宅街の最寄り駅直結のコワーキングスペースを契約し、自社のサテライトオフィスとして定めました。

サテライトオフィスとは、従業員の利便性向上のために、本社よりも通勤しやすい場所に作られた、基本的にはデスクワークを行うためのオフィスです。そのサテライトオフィスで、働いてもらうSNS運用専任の広報担当を募集しました。

元々本社勤務で募集をかけていた際は、ひと月で1~2件程度しか応募が来なかったものの、このサテライトオフィスで募集をかけたところ、優秀な人材から40名超の応募が集まりました。最終的に20代の若い優秀な人材の採用に成功しました。その人材にSNSの更新をまかせ、継続的に動画を上げ続け、1年ほどたったころから、SNSを見て入社したいというドライバーが出てきました。2024年6月現在SNSを通して20代のドライバーが2名入社しています。

また大卒採用にも取り組んでおり、サテライトオフィスを足がかりとして第一期の内定者も確保できています。

上記の事例を整理すると以下のようになると思います。

  • ・人が集まりやすいアクセスや周辺環境の良い立地にサテライトオフィスを構える。
  • ・その拠点を軸として採用・広報担当を募集する
  • ・SNSの更新を行わせる
  • ・SNSを見て未経験の若いドライバーの応募が増える。
  • ・大卒者の採用も出来る

弊社創業者の船井幸雄が語っていた「差別化の8要素」という原則があります。その第一原則は「立地」です。採用を成功させるためには、人が集まる立地にオフィスがあることが重要になります。ただ、本社機能全てがある必要はなく、多くとも4〜5名が入れる程度のスペースを確保があれば問題ありません。

そこを「採用拠点」として活用することで十分に価値を発揮できるという事例です。

≫【関連資料】大卒採用をはじめたい物流会社が知っておくべき最新採用トレンド2024

おわりに

皆さまの会社がある各都道府県にはブランド力があり、人が採用しやすいエリアというのはあると思います。採用力強化の一案として、サテライトオフィスの活用を検討されてみてはいかがでしょうか?

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物流企業の採用力を高めるサテライトオフィス

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物流企業の採用力を高めるサテライトオフィス

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