外国人ドライバー採用の是非?運送業の未来を拓く現実的な選択肢
運送業界ではすでに人手不足倒産が起きています。ドライバーの高齢化が進み、若い人材の流入が減少に追いつかないため起きているのが現状です。この状況は今後さらに加速していくことが予想されています。
その中で、特定技能に自動車運送業が追加され、大きな話題になりましたが、実際の採用活動というのは登録支援機関などの話によると、思ったほど採用が進んでいないということです。
目次
「日本語重視」の面接が採用を遠ざける?
理由の一つに面接の仕方にあるのではないかと考えられています。海外の方とオンライン上でコミュニケーションを取ろうと思うと、かなり難易度があがります。日本語ができるということで面接をしても、まったく意思の疎通が取れなかったという声も聞くことがあります。通訳を介しても、いまいち聞きたいことが伝わらないとか、回答がずれているということも多々あります。
ドライバーが一人で顧客のもとへ伺い、荷物を送ったり引き取ったりするというなかで、日本語のレベルに重きを置いてしまうという気持ちはわかりますが、このような面接を続けていても、採用は全く進まないでしょう。
即戦力ドライバーを採用する秘訣は「現地面接」
そこで、今回ご紹介したいのは、海外現地の現役ドライバーを現地の面接で採用するということです。理由は下記の通りです。
1.時間をかけるのであれば日本語教育に時間をかける
外国人人材を採用しようと思ったときに、上述のように日本語ができる人を選ぶ人が多いですが、日本語ができる人材で、大型免許を持っている人は稀です。結局運転技能の習得に時間がかかりますし、事故のリスクも高まります。
海外で現役ドライバーとして働いている人は日本語ができませんが、日本語の教育にしっかりと時間をかけて日本に来てもらうことで、本当の意味での即戦力となり得るのです。
2.現地での面接を徹底する
上述でもあった通り、オンラインで外国人と話をするのは非常に難易度が高いです。オンラインでは、情報量が限られ、表情や声のトーン、ボディランゲージが伝わりにくい為、誤解が生じやすい傾向があるといわれています。ミスマッチを防ぐためにも現地で直に面接することを心掛けましょう。渡航費用が掛かりますので、複数人材の採用をする動機づけにもなります。
さいごに
上記方法で実際に現地面接をした会社の平均内定人数は5名以上でした。運転技能をしっかり持った人材を選び、じっくりと日本語を学んでもらってから受け入れることで、将来的な人材不足に今から備えていくことができるのです。
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