物流企業の内定辞退を防ぐ、Z世代の心をつかむ効果的なアプローチ

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大倉 進之介

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネス支援部
物流HRグループ ダイバーシティチーム アソシエイト

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マイナビ調査によると、26年卒学生の平均2.1社と、複数内定が当たり前となっています。内定者への手厚いフォローが不可欠。特にZ世代(1990年代後半~2000年代生まれ)の学生には、彼らの価値観を理解した上で戦略的にアプローチする必要があります。

なぜ内定者フォローが重要なのか?

①複数内定が常態化している

学生は複数の内定を比較検討しており、フォローの有無が企業選択の大きな要因となります。手厚いフォローがある企業とそうでない企業では、学生の入社意思に差が生じるのは当然です。

②学生がフォローを求めている

25年卒のマイナビ調査では、約8割の学生が内定者フォローや研修の実施を望んでおり、企業側の姿勢が問われています。

内々定〜内定式までにすべきこと:仲間との絆を深める

この時期の学生は、内定の安心感と入社への不安が入り混じります。特に早期内定者には、心変わりを防ぐフォローが重要です。Z世代はコミュニティ意識が高く、つながりを重視するため、「仲間」との絆を深めるアプローチが効果的です。

①先輩社員や内定者同士の交流の場を設ける

懇親会や座談会で同期や先輩とのリアルな交流を促し、新しい環境での人間関係への不安を解消します。

②人事担当者や先輩社員との個別面談や定期的な連絡

Z世代はパーソナライズされたコミュニケーションを好みます。学生一人ひとりの状況や「この会社で大丈夫か」「仕事ができるか」といった不安を丁寧にヒアリングし、寄り添う姿勢が重要です。一方的な情報提供や過度な連絡は避けましょう。

内定式〜入社までにすべきこと:入社後のギャップをなくす

入社先が確定すると、学生は社会人生活への期待とともに、仕事への具体的な不安を抱き始めます。入社準備を支援し、理想と現実のギャップ(リアリティショック)や早期離職を防ぐことが中心です。

①入社前研修やeラーニング、通信教育など

社会人としての心構えやビジネスマナー、入社後の仕事に関連する知識・スキル習得へのニーズが高まります。Z世代はタイムパフォーマンスを重視するため、時間や場所に縛られずに自分のペースで学習できるeラーニングや通信教育、オーディオブックは非常に有効です。

②内定者インターンやアルバイト

入社後の仕事や環境を最も現実的に把握できるため、リアリティショックを大幅に軽減できます。早期から実務に触れることで、早期戦力化にもつながります。

さいごに

選考の早期化に伴い、内定者フォロー期間は長期化する傾向にあります。複数内定保有が当たり前になった現状を踏まえ、計画的かつ戦略的な内定者フォローを実施し、Z世代の内定者のエンゲージメントを高めていきましょう。

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