人手不足の壁を破る!「人財」を“資本”にする物流経営の羅針盤
世界的な物流企業であるDHLジャパンは、その圧倒的な「働きがい」で知られています。実際に、Great Place To Work®® Institute Japanの「働きがいのある会社」ランキング大規模部門で常にトップランカーであり、2023年には第3位、2025年には第2位に選ばれるなど、その取り組みは高く評価されています 。
同社が実践する「People First」戦略とは、「企業価値を向上させる“資本”」として捉え、積極的に投資し、その価値を最大限に引き出す考え方です。
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社員の成長意欲を引き出す「パスポート」とは
DHLジャパンの取り組みの中では、社員の成長とモチベーションを促す象徴的な事例として、「パスポート(手帳)」が挙げられます。
社員は全員このパスポートを持っており、これには勤務年数やトレーニングの履歴が記録されています 。この制度は、単なる履歴管理に留まりません。社員が自身の経験と成長の軌跡を「パスポート」という形で可視化することで、「私もなれる」という明確なメッセージになり、グローバルな視点と成長意欲を育むことに繋がっています 。
社員の育成・教育にも惜しみなく投資しています。このような投資を通じて社員が「会社が自分の成長を真剣に考えてくれている」と感じることで、会社へのエンゲージメントが高まり、それが高いサービス品質と顧客との信頼構築へと繋がる好循環を生み出しているのです。
単なる人手不足の解消に留まらない、まさに企業価値の向上と言えるでしょう。
物流業界は今、燃料費高騰、2024年問題、慢性的な人手不足という激動期にあります。多くの企業が「値上げ」や「効率化」で対処しますが、疲弊感が募るばかりではないでしょうか。
DHLジャパンの事例が示すように、この難局を乗り越える鍵は、社員を信じ、投資し、共に成長していく「人的資本経営」に他なりません。これは短期間で劇的な変化をもたらす魔法ではありませんが、目の前の課題を解決し、企業の持続的な成長を実現する盤石な基盤となります。
さいごに
次回の「ロジスティクスプロバイダー経営研究会」では、この人的資本経営をグローバルで実践するDHLジャパン様をお招きし、その具体的な戦略と実践事例をご講演いただきます。
入会の前にお試し参加も可能ですので、ぜひ、新時代の物流会社経営のヒントを得に、ご参加ください。
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ロジスティクスプロバイダー経営研究会は、業績を上げたい・会社をもっと良くしたいと志した経営者様が全国から集まり、自らの体験や事例を語り共有して高めあう「師と友づくり」の場です。
ご興味をお持ちいただきました方は、是非お試し参加をお待ちしております。