2024年問題対策!パレット導入による荷役時間の削減

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古田 和貴

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部 
チームリーダー シニアコンサルタント

中小の運送・物流企業に向けた、業績アップコンサルティングを展開。ドライバーの採用・育成・定着やマーケティング戦略の立案・販促・営業力強化の支援をテーマにメインにコンサルティングを行なっている。特にドライバー採用に関するノウハウを数多く持っている。

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バラ積みバラ降ろしからパレットへの切り替え

2024年問題対策として、バラ積みバラ降ろしから、パレットに切り替える企業が増えています。

実際に、一般社団法人日本パレット協会の「年度別レンタルパレット保有数量(枚)」の統計データによると、2020年のレンタルパレット保有数量は2010年から142.9%増加しています。(2010年が16,960,536枚だったのに対して、2020年は24,227,343枚)

その中でも、特に増加率が高いのは、プラスチック製平パレットで増加率186.0%でした。

最も推奨されるパレット規格(サイズ・仕様)

さらに、2022年6月頃を目途に「最も推奨されるパレット規格(サイズ・仕様)を国土交通省が発表する」という情報もあります。(物流ニッポン「国交省、パレット標準化 手荷役からの転換促進 推奨規格 6月ごろ提示」)

また、国交省が公表した別の調査結果によると、バラ積みからパレット積みに変更した場合、荷役にかかる時間が約75%削減できるとのことです。これからの時流、ますますパレットの導入が進んでいくでしょう。


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荷主企業の理解

しかし、導入にあたり荷主企業の理解などクリアすべき課題も多々あります。

食品メーカーの製品輸送を行う運送会社では、バラ積み・バラ降ろしの作業をパレット積みに変更しました。これまでは約2.5時間かかっていた荷役時間を、大幅に削減することに成功しています。

パレット積みに変更するにあたって、荷主企業から、

  • ・商品へのダメージ
  • ・パレットの管理

の二点について、心配する声があがりました。

そこで、納品先の荷受け担当者に直談判を行い「パレットを紛失した場合の弁償」「傷んだ商品の弁償」を約束し、荷受け担当者から荷主企業側に話を通してもらうことで、20件以上の納品先でパレット化を実現しました。

これにより、ドライバーの拘束時間も削減できました。

パレット導入時のもう1つの課題

パレットを導入する際、もう1つネックになるのは、パレットの規格・管理ルールです。自社だけでなく、関係者と一緒にルールを作成していくことでトラブルをなくすことができます。

上記のような取り組みを進め、ドライバーの拘束時間の削減はもちろん、働きやすい環境整備にも取り組んでいきましょう。

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2024年に向けて 運送会社が 取り組むべきこと

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