【業界再編】物流業界でM&Aが増える理由と成長する企業のポイントについて

【急増するM&Aの裏側】物流業界で勝ち残る企業が実践する「PMIを見据えた」戦略

物流業界は昨今では業界再編が起こっており、M&Aの件数も2023年では47件のところ、2024年には73件と前年比155.3%で増加しております。さらに2025年上期では40件と過去最高ペースとなっております。

その背景には、残業時間の規制、DXまたはAIの浸透、そして後継者不足があげられます。そのような時流に沿って、持続的な成長につながるM&Aを実現している企業は大きく3つの特徴があります。

M&Aを実現している物流企業の特徴

①課題解決側M&A

DX化やAIが加速する中で、その分野に投資をして生産性を向上させている企業はM&Aでのマッチング率も高く、年間で複数社のM&Aを実現し、さらに統合後の企業成長をしっかり実現できています。時流課題を明確にして、譲渡企業が抱えている課題を譲受企業側の強みで解決できる形が理想的です。そういった意味では改めて譲受企業側では自社の強みを明確にした上で、どのような企業と一緒になるのが一番良いかを明確にしておくことはとても大事です。

②PMIを見据えたM&A

M&A巧者の中にはビジネスモデルで絶対的な強みをもっており、水平展開型M&Aを実施しながら、業態を合わせて成長させている形も非常に多くなっております。物流業界でいうと取り扱っている商材や車輛が類似しているものであれば、一緒になったうえで強みを浸透させていきながら双方の成長を実現していく形も多くなっております。

③人財先行型M&A

HR領域に強みがあるM&A巧者ならではの戦略ということで、採用や育成に強みがあるというのもマッチング力を高めるポイントになります。特にドライバー採用などが難しい業界だからこそ、譲受企業側で従業員が成長してイキイキ働いている環境がつくれるとそういった会社のようになりたいという企業が増えて、結果として企業成長を実現できるといった流れになります。

最後に

今回は「物流業界でM&Aが増える理由と成長する企業のポイント」についてお伝えしました。つまりは自社の強みを明確にしてその領域に課題を抱いている企業とマッチングしていくことが大事だということです。

改めて強みが明確出ない場合はそこに投資をして、その領域では業界でNo.1を目指すという方向性が結果として人や企業が集まる会社になっていきます。

最後にこのような戦略で持続的成長を実現している企業の方にゲストとしてご登壇いただくセミナーのご紹介をさせていただきます。ぜひ、この機会にご参加ください。

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