M&Aするなら今!なぜ物流M&Aが増えているのか?

梶谷 昂史

Pen Iconこの記事の執筆者

梶谷 昂史

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部

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物流業界では、2024年問題を目前に、数多くのM&Aが行われています。公表されているM&A件数だけで約60件、公表されていない分まで含めると100件近くのM&Aが行われていると予想されます。本コラムでは、M&Aが近年増加している要因についてお伝えします。

なぜM&Aが増加しているのか?

①オーナーの高齢化、後継者不在

物流二法の制定から30年以上が経ち、当時30代で起業したオーナーの年齢が60代に突入しており、高齢化が進んでいます。経営を引き続き自社でやっていくのか、第三者に引き継いでもらうのか、選択肢を迫られています。業界環境や先行きの不安から、「子供には継がせたくない」と考えるオーナーも少なくはないため、M&Aという手法が注目されています。

②2024年問題への対応

2024年4月以降、年間時間外労働が上限960時間に制限され、1人当たりの走行可能距離が短くなります。長時間の時間外労働を前提に長距離輸送を続けてきた企業にとっては大きな問題です。長距離輸送を続けるためには、中継地となる拠点が必要となります。

しかし、土地を見つけることは簡単ではありません。見つかったとしても、それらを管理する社員を採用、システムを導入しなければならず、準備の時間とコストが必要となります。そのため、他社と組んで一緒に解決していこうという動きが活発化しています。

③コロナ禍での先行き不安

コロナ禍で、「自社にもしものことがあったらどうしよう」と考えた企業も多いはずです。物流業界には様々な偏りがある企業(エリア、荷主企業、取扱貨物など)が多く、こうした偏りを自社だけで解決しようとすると、膨大な労力がかかります。であれば、自社が目指す物流を実現している企業にグループインした方が、成長をより加速させることができると考えるオーナーも増えています。

上記の要因から、M&Aが増加していますが、中々M&Aを身近に感じる機会は少ないかと思います。 そこで今回、譲り受け企業と譲渡企業の2社がゲストにお越し頂き、M&Aのリアルを語っていただく無料オンラインセミナーを開催させていただきますので、是非ご参加ください

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