「カッツ・モデル」とは|管理者・マネジメント教育
コロナ禍、2024年問題に対して、物流会社が取り組むべき戦略は、財務・マーケティング・人材採用育成強化など多岐にわたります。同時に、KPIをタイムリーに可視化する仕組み作りなどデジタル化・自動化の推進、人事生産性の向上にも着手しなければなりません。
また、こういった時流に対応できる幹部・管理職の確保・育成も必要不可欠です。
目次
幹部・管理職の育成に活用できる「カッツ・モデル 」
このような背景から管理職研修のニーズが高まっていますが、安全教育には力を入れているが管理職教育をする機会がない、そもそもどういった教育カリキュラムを組めばいいかわからない、といった物流企業が多いのではないでしょうか。
そこで、今回紹介するのが、「カッツ・モデル」です。
これは米国のロバート・カッツがビジネススキルと人材の関係性について言及した人材スキルに関する理論です。1950年代に提唱されたものですが、現代でも十分に通用します。
カッツ・モデルにおける3種類のスキル
「カッツ・モデル」では、ビジネスパーソンに必要な能力として3種類のスキル「テクニカル・スキル」「ヒューマン・スキル」「コンセプチュアル・スキル」があり、職位層の違いによって必要なスキルの比率が変化していくとされています。
テクニカル・スキル
まず、「テクニカル・スキル」は業務遂行能力のことで、現場で業務遂行する際に必要となる実践的な知識やスキルのことです。例えば、定型業務に関する能力、PCの活用能力、語学力などです。
ヒューマン・スキル
次に、「ヒューマン・スキル」は対人関係能力のことで、コミュニケーション力、傾聴力、交渉力、提案力、動機付け、リーダーシップなど、社内外含め、他者との関係を作るためのスキルです。
コンセプチュアル・スキル
最後の「コンセプチュアル・スキル」は、概念化能力のことです。論理的思考、水平思考、批判的思考、先見性など、課題の本質を捉え共有する能力です。
カッツ・モデル の活用法
例えば新人であれば、「コンセプチュアル・スキル」はあまり必要ではなく、「テクニカル・スキル」や「ヒューマン・スキル」が必要で、逆に管理職・幹部など上位層になるほど「テクニカル・スキル」よりも「コンセプチュアル・スキル」と「ヒューマン・スキル」が必要になります。
この「カッツ・モデル」を使えば、自社の人材に必要なスキルが整理でき、人材育成の指針が立てやすくなります。ぜひ活用してください。
次世代の経営幹部・管理職の育成手法
当社は、次世代の経営幹部・管理職を育成するために管理職を対象とした12回シリーズの研修を開催しています。
2024年問題に向けて、労務管理や荷主交渉、デジタル化推進など管理職に求められる役割やスキルは年々多様化し、重要性を増しています。
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