電話嫌いの若手求職者への対応策

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河内谷 庸高

船井総研ロジ株式会社 
執行役員 兼 コンサルティング本部 本部長

2006年 船井総研グループに入社。入社以来、運輸・物流業を中心に、業績アップコンサルティングを展開。運送会社・物流会社向けに、マーケティング戦略の立案や運賃交渉支援、デジタル化・業務効率化、ドライバー採用強化といったテーマをメインにコンサルティングを行っている。物流企業経営研究会「ロジスティクスプロバイダー経営研究会(会員数約300社)」を主宰。​​

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LINEやSNSのダイレクトメッセージなど、電話以外の連絡手段が普及した結果、電話回数は年々右肩下がりとなっています。

総務省の調査結果によると、20年前と比較して1契約あたり1日の電話回数は、固定電話で2.7回/日から0.9回/日に、携帯電話で1.9回/日から0.6回/日とどちらも3分の1以下となっています。電話嫌い・苦手な若者が増えているというニュースもよく耳にするようになりました。

そこで、本コラムでは「電話嫌いの若手求職者への対応策」について解説します。

電話以外の連絡手段を用意する重要性

会社経営に与える影響を考えると、求職者からの応募や新規荷主からの問い合わせ手段が、従来通り電話中心であれば、とり逃してしまう可能性が高まっていると言えるでしょう。

連絡手段が多様化している昨今、企業側もそれに対応していかなくてはいけません。電話や問い合わせフォームはもちろん、LINEやSNS、チャットボットなど求職者や見込客が好みの連絡方法を選択できるように複数用意する必要があります。

中でも、チャットボットの利用率がここ数年高まってきています。コロナ前後で比較すると利用率が38%も増加しているというデータもあります。

昨今注目の「チャットボット」とは?

チャットボットとは、その名のとおり「チャット」と「ボット」を組み合わせた言葉で、「自動会話プログラム」のことを指します。ホームページの右下部分などに設置されており、そこから質問や問い合わせができるようになっています。

たとえば、ある運送会社では、求職者向けにチャットボットを構築し、応募率や入社率を高めています。

具体的には、過去の面接時に出た質問や、現従業員に入社する前に不安に思っていた点をヒアリングし、それをQ&A形式でまとめ、チャットボットを構築しました。①仕事、②会社、③待遇、④休日・休暇、⑤キャリア、⑥選考、⑦採用基準の7つの大分類から、50を超えるQ&Aを用意しました。

単純な疑問を解決する質問から、チャットボットの特徴を活かして

「高速道路使用時の自費負担はありますか?」

「事故を起こした場合、個人の負担はありますか?」

「運転違反歴がありますが勤務可能ですか?」

というような、面接の場などでは直接聞きにくいような質問も盛り込んでいます。

また、疑問や懸念点が解消したら、チャットボット上でそのまま応募もできるようになっています。

疑問や懸念点をある程度払拭した状態で応募してもらえるため、応募率・面接来社率・入社率といずれの項目でも値が改善しました。

採用に限らない、チャットボットの活用方法

これは採用だけに限らず、新規の荷主からの引き合いも同様で、チャットボットを導入すると問い合わせ件数が増加する傾向にあります。

低価格で導入できるチャットボットも増えてきていますので、ぜひ一度試してみていただければと思います。

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また、ゲスト講師には、DX経営で業績をV字回復させた越野運送の越野社長にご登壇いただきます。ぜひ皆様のご参加お待ちしております。

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当社が有する以下のノウハウを最大限に活用し、コンサルティングサービスを提供しています。物流業界に特化し、全国で300社以上の物流企業の業績アップコンサルティングを展開しています。
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執行役員 兼 コンサルティング本部 本部長

2006年 船井総研グループに入社。入社以来、運輸・物流業を中心に、業績アップコンサルティングを展開。運送会社・物流会社向けに、マーケティング戦略の立案や運賃交渉支援、デジタル化・業務効率化、ドライバー採用強化といったテーマをメインにコンサルティングを行っている。物流企業経営研究会「ロジスティクスプロバイダー経営研究会(会員数約300社)」を主宰。​​

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