DXとデジタル化の違い
「DXとデジタル化って何が違うんですか?」と、先日とある経営者様から質問をいただきました。今回は、運送会社の事例をもとに、その違いを解説します。
目次
運送会社のデジタル化 事例
「デジタル化」の最も分かりやすい例は、ペーパーレス化やリモート化です。紙媒体をタブレット媒体にするとか、リアル会議をリモート会議にするとかで、「デジタル“ツール”への転換」と考えるといいでしょう。
運送会社のDX事例 配車DX
それに対して、「DX」は “業態” 転換であり、“ビジネスモデル”転換、または“業務プロセス・業務フロー”の転換です。
例えば、ペーパーレスによって配車表をデジタル化するだけではなく、多拠点がリアルタイムで情報を入力することで、運行状況を正確に把握することまでを指します。
売り上げアップにつなげ、その改善成果もデジタルデータで共有されて、結果として業績アップ&生産性アップになる、そのような業務改革に繋がることが「DX」です。
運送会社のDX事例 営業DX
また、別な例を挙げてみます。今までの荷主訪問からなるリアル営業から、WEBを活用したオンライン営業への切り換えも「デジタル化」の1つです。
ただ、それだけでなく、WEBページの閲覧分析をして、どの荷主が、いつ、どのWEBページを閲覧したのか?を分析することで、何度もリアル訪問するより効率的にアプローチして、営業業務を改善していくことこそが「DX」です。
運送会社のDXの成功は、人材や組織体制がカギを握る
いずれの例も何らかのデジタルツールを導入しますが、それだけではなく、ツール導入後に分析・解析して、これまでの業務プロセスやビジネスモデルを改善していくことがポイントです。ツール導入後の活用でその成否が大きく変動します。
そのためには、デジタルデータを分析・解析し、具体的に業務改善・ビジネスモデル改善を企画&実践できる人材や組織が必要です。つまり、人員体制や組織編制の見直しが必要になります。
デジタルツールよりも「ヒト」やそれを動かす「仕組み」がポイントです。
「DX」とは、デジタルツールだけに焦点を当てるのではなく、ビジネスモデルや業務プロセスや業態に目を向けて、かつ、「ヒト」に焦点を当てて、“経営者目線”で取り組むものです。
当然、DX化はデジタル化の延長線上にあります。自社がどの段階なのか、今すべきなのは何なのか、改めて考えていただきたいと思います。
運送会社のDX(デジタル・トランスフォーメーション)
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