等級制度の導入で定着率を上げる仕組みをつくる

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三村 信明

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部 
チームリーダー チーフコンサルタント

1978年生まれ。専門商社、大手経営コンサルティング会社を経て、2011年、船井総合研究所に入社。入社後は、生産財分野(製造業、建築資材メーカー、生産財商社など)、物流会社・運送会社を中心にコンサルティングを手がける。2018年7月より、船井総研ロジ株式会社に異動( 2019年1月転籍)。運送会社・物流会社に特化して、人事制度の構築・運用支援、組織戦略立案を行っている。

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今の時代、従業員の能力や実績に関係なく、年齢や勤続年数だけを考慮した昇給制度を導入している会社はなかなかありません。

運送会社の経営者は、「トラックドライバーは、勤続年数に応じて劇的に生産性が向上するわけではない。3年ほどで成長が止まるし、それによって売上が上がるわけではない。給料を上げたいのはやまやまだが、昇給制度を導入したら固定費が増大して大変なことになる。昇給できても、月給バースで毎年500円くらいがやっとだ。」

しかし一方で、「10年間勤めたとしても、ほとんど昇給のない会社だな。賞与もほとんどないし、新人とベテランの差もない。様子を見て、待遇のいい運送会社に移籍しようかな・・・。」

といった具合に、中々、ドライバーの定着率はあがりません。

解決方法として、無事故継続日数・無違反継続日数、表彰の有無、日報の提出状況、その他能力に応じて等級制度を導入することをおすすめします。

例えば、無事故継続日数が1年なら2等級、3年なら3等級、5年なら4等級といった具合に格付けを行い、手当を支給します。逆に事故をおこした場合は、降格基準を設けて等級を下げるようにします。加えて、等級に応じて、名札やワッペンの仕様、賞与係数を変更するなどすれば、さらに定着率は上がるでしょう。

号俸を導入する必要はありません。

多少、給与の総支給額は上がるかもしれませんが、採用コストが下がりますので、導入を検討されてはいかがでしょうか。

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