2020年も強まる健康対策
運送業では、勤務形態の特殊性から、健康対策の重要性と難しさは常々指摘されています。
先日、厚生労働省で取りまとめている「令和元年度 過労死等の労災補償状況」の結果が公表されました。
「運輸業,郵便業」のうち「道路貨物運送業」の結果は以下の通りです。
●脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
請求件数144件、支給決定件数61件 ・・・ 最多
●精神障害に関する事案の労災補償状況
請求件数91件、支給決定件数29件 ・・・ 3番目の多さ
また、今年4月から受動喫煙対策の義務化、6月にはパワハラ防止法(労働施策総合推進法)が施行されたことから、精神障害の労災認定基準に「パワハラ」の項目が明示されるなど、心身ともに健康対策は待ったなしです。
では具体的にどのように取り組んでいくべきでしょうか。
1.助成金の活用
現在、「受動喫煙対策」「50人未満の事業場におけるストレスチェック」については、助成金を受けることができ、経済産業省「健康経営優良法人認定制度」の要件にもなっています。
2.評価制度に盛り込む
健康診断を受診したかどうかなど、管理しやすい内容であれば、評価制度と連動させることも考えられます。健康診断を受けないと賞与を減額するなど、強制力を持たせることができます。
健康に対する投資は、単に従業員の健康増進だけではありません。
・会社のイメージアップ
・医療費の削減
・組織の活性化
・生産性・業績の向上
・採用力・定着率アップ
といった経営上の効果があることは知られています。
継続して積極的に取り組んでいただきたいテーマです。
おすすめ情報
サービス/評価賃金制度構築
- 概要
- 業績アップを主眼においた組織・制度づくり=お客様の成長戦略を可能とするものを構築します。
- 詳細
- https://www.f-logi.com/butsuryu/consulting/assessment/
サービス/ロジスティクスプロバイダー経営研究会
- 概要
- 業績アップに特化した物流企業が集まる経営研究会!船井総研ロジが主催する研究会は、日本の物流業界をけん引する企業が一堂に会し、業績アップのノウハウを学びます。
- 詳細
- https://www.f-logi.com/butsuryu/society/