運送業が薄利を脱却するために
前回、運送業のビジネスモデルについてお伝えしました。
ダイジェストでお伝えすると、運送業のビジネスモデルの特長は3つあります。
①トラックの効率を高めることが儲けのキモである
②製造業とは違い、キャッシュがすぐに入ってくる
③差別化しづらく、価格競争が常に発生している
上記の3つの特長により、運送業の場合はどんぶり勘定になりやすく、気づけば薄利になってしまいます。
そのため、儲けるポイントは、数字管理の徹底に他なりません。
そして管理すべき数字は、
①全社の数字(売上・営業利益)
②部門別の数字(売上・営業利益)
③荷主別の数字(売上・営業利益)
④車両別の数字(売上・営業利益)
です。
この数字をデジタルシフトにより、リアルで見られるようにすることが望ましいでしょう。
では、今回はこの数字(売上・利益)をどうやって上げるかをお伝えいたします。
その手法は、運行効率をしっかり把握して、高めることです。
運行効率の計算手法は以下です。
運行効率=積載効率×実車率×トラック稼働率 (40%以上が望ましい。)
※それぞれの計算式は、
・積載効率=積載トン数÷積載可能トン数×100 (70~80%が目標値)
・実車率=積載走行距離÷総走行距離×100 (100%へ近づけることが望ましい。70%が平均)
・トラック稼働率=稼働日数(時間)÷総日数(時間)×100(平均65~75%)
参考図書:物流・流通の実務に役立つ 計数管理/KPI管理ポケットブック
https://www.amazon.co.jp/dp/4526073253
このように、運送業は運行効率を高めることによって、収益を向上させることができます。
そして、私が強くお伝えしたいのは、これらの数字をまずは見える化させることが重要です。
ダイエットと一緒で毎日体重計に乗っていれば、自然と数字を意識して行動が変わり、
結果が変わるのです。
まずは自社で数字を把握できる体制を構築してください。
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