地域を巻き込んだ祭りイベントで、地元で愛される企業になる

この記事の執筆者

齊藤　史織

船井総研ロジ株式会社　物流ビジネスコンサルティング部
グループマネージャー　エグゼクティブコンサルタント

入社以来運輸・物流業を専門に、100社以上の会社にコンサルティング・アドバイスを行っている。業績アップをテーマに、マーケティング戦略の立案や販促・営業強化支援、ドライバー採用・育成・定着、中期経営計画の策定といった内容でコンサルティングを実施。最近では、2024年問題を背景に、物流会社・運送会社の生産性向上の必要性が高まり、デジタル化・DXなどによる効率化支援の実績を重ねている。

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社員満足度向上や社員の家族の皆様への還元として、BBQなどのイベントを行う会社も増えてきました。
最近はさらにイベントの規模を拡大して、社員とその家族だけでなく、地域の方も巻き込んだ催し物を行う会社もあるようです。
具体的には、
・家族はもちろん地域の方であればどなたでも参加可能なBBQの開催
・地域の小学校で安全教室の開催、安全お守りの配布
・社員全員参加型の地域の清掃活動
などです。

人手不足の深刻化で、運送各社はドライバーの確保に力を入れています。
大手求人会社の調査では、媒体に出稿される求人広告の数が10年前の3倍に増えているというデータもあり、
いかに自社の魅力を訴求して、他社と差別化するかという視点が必要になっています。

そういったなかでも、地域との共生をテーマにしている会社は、採用がうまくいっているケースが多いです。
長野県のとある運送会社では、毎年8月に夏祭りを主催しています。

地域の音楽サークルを読んで公演してもらったり、ゲーム大会を行ったり、トラックの試乗会をしたりと、内容も充実しているのが特徴です。
ドライバーさんも屋台の出店や、地域の人をもてなす側にまわり、主体的にイベントを盛り上げます。
参加者数も年々増加し、町の看板や、町内会などでの宣伝も功を奏して、現在では数百人規模のイベントになっているようです。

このようなイベントの開催により、地域での会社の知名度を高めることができるのはもちろん、会社のことを好きになってくれる人が増えます。
地域に応援される会社になれば、営業もしやすくなり、人も伝聞で集まりやすくなります。
いますぐに、応募が増加する施策ではないですが、長期的な視点では非常に有効ではないでしょうか。

「あの時、夏祭りに来てくれた子供が18歳になって応募してくれた」となったら、こんなに嬉しいことはありませんね。