事故0の会社作り~KYTで判断力を身に着ける(3)~

Pen Iconこの記事の執筆者

齊藤 史織

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部
グループマネージャー エグゼクティブコンサルタント

入社以来運輸・物流業を専門に、100社以上の会社にコンサルティング・アドバイスを行っている。業績アップをテーマに、マーケティング戦略の立案や販促・営業強化支援、ドライバー採用・育成・定着、中期経営計画の策定といった内容でコンサルティングを実施。最近では、2024年問題を背景に、物流会社・運送会社の生産性向上の必要性が高まり、デジタル化・DXなどによる効率化支援の実績を重ねている。​​​​

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ドライバー不足を背景に、未経験者採用をする際に課題となる「安全」。
安全に向けてどのような取り組みをすればいいか、本日は、前回に引き続き愛知県にある会社の事例をご紹介します。

事故対策の一つの危険予知トレーニングにおいて、そのレベルを上げるために、意識していくつかの取り組みを行っておりました。

(1)KYTを「危険のストーリーを考えること」と定義する
(2)毎月グループワークを実施する
(3)自社教材の活用と管理職のレベルアップ
それぞれ、詳細をお伝えします。

(1)KYTを「危険のストーリーを考えること」と定義する

発見・予測では危険があるその瞬間のみを意識して考えてしまう。ストーリーとして定義することで、なぜその危険が迫るのか、前段階から流れで考えられるようになり、危険動作や危険物体があらわれる前から予想すできる力が身につく。

(2)毎月グループワークを実施する

6名前後のグループにし、各グループ1名の指名された人が発表しあう形式にする。それにより、全員に話し、聞く姿勢が生まれ、意見が活発化する。
なお、グループ作成時にはベテランと若手を混ぜることでベテランのノウハウ、若手の視点が融合し意見のレベルも上がる。

(3)自社教材の活用と管理職のレベルアップ

KYTの素材は基本的に自社の映像を用いる。映像は使いまわすため、危険予知の知識が蓄積されており、新人が入社した時にも過去のノウハウを生かして指導することができる。
また、管理職は時間をつくってドラレコ映像をチェックし、危険挙動の監視と教材となりそうな箇所のピックアップを同時に行うため、管理職の危険予知レベルが向上する。

以上です。安全に課題がある会社は、上記を参考にするとKYTのレベルの向上になるかと思います。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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グループマネージャー エグゼクティブコンサルタント

入社以来運輸・物流業を専門に、100社以上の会社にコンサルティング・アドバイスを行っている。業績アップをテーマに、マーケティング戦略の立案や販促・営業強化支援、ドライバー採用・育成・定着、中期経営計画の策定といった内容でコンサルティングを実施。最近では、2024年問題を背景に、物流会社・運送会社の生産性向上の必要性が高まり、デジタル化・DXなどによる効率化支援の実績を重ねている。​​​​

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