事故0の会社作り~KYTで判断力を身に着ける~

Pen Iconこの記事の執筆者

齊藤 史織

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部
グループマネージャー エグゼクティブコンサルタント

入社以来運輸・物流業を専門に、100社以上の会社にコンサルティング・アドバイスを行っている。業績アップをテーマに、マーケティング戦略の立案や販促・営業強化支援、ドライバー採用・育成・定着、中期経営計画の策定といった内容でコンサルティングを実施。最近では、2024年問題を背景に、物流会社・運送会社の生産性向上の必要性が高まり、デジタル化・DXなどによる効率化支援の実績を重ねている。​​​​

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ドライバー不足を背景に、未経験者採用をする際に課題となる「安全」。
今回は、愛知県にある会社の事例をご紹介します。およそ100台の車両を有し、自動車関連の輸送で毎年拡大を続けている企業です。

こちらの会社は創業から50年以上、重大事故ゼロを記録しています。
同社で特に注目したい取り組みはKYT(危険予知トレーニング)です。
KYTはご存知の通り、映像を見て、危険要素を挙げていくというもので、取り組まれている会社も多いと思います。

同社のKYTについて、数回に分けてご紹介したいと思います。

キャッチアップできる情報を深堀し、ストーリーを立てる力を問う

例えば、次のような場面ではどのような危険が潜んでいると考えるでしょうか。
A.奥に山がある
B.道路沿いにフェンスが立っている
C.ガソリンスタンドが反対車線沿いにある

同社のドライバーさんから出てくる答えはこちらです。
A.大きな日陰で急に視界が悪くなったり、それにより前の車が急減速したりすることが考えられる。
B.フェンスがある場所は学校の校庭やグラウンドの可能性が高い。ボールが飛んで来たり、それを追った子供が飛び出してくるおそれがある。
C.ガソリンスタンドに入るため、自車の走行車線から右折する車がいる、もしくはその車線に入ろうとする車がいる可能性がある。

いかがでしょうか。
危険予知トレーニングでは、あらゆる情報から何が想定できるかという想定力と、そこからどういう判断ができるかの判断力を鍛えることができます。
その基礎的な力を身に着けることで、普段の安全運行にも十分に生かされてきます。

KYTをすでにやっている会社もまだの会社も、そういった基礎の安全研修の部分で深堀出来ることがないか、見直してみるのがいいかと思います。

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船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部
グループマネージャー エグゼクティブコンサルタント

入社以来運輸・物流業を専門に、100社以上の会社にコンサルティング・アドバイスを行っている。業績アップをテーマに、マーケティング戦略の立案や販促・営業強化支援、ドライバー採用・育成・定着、中期経営計画の策定といった内容でコンサルティングを実施。最近では、2024年問題を背景に、物流会社・運送会社の生産性向上の必要性が高まり、デジタル化・DXなどによる効率化支援の実績を重ねている。​​​​

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