第80回 ソトアサ族の裏側

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

みなさんは、朝食は食べていますか?

筆者は、自宅でも出張先でも必ず朝食は頂いています。

平均的に、5時半ぐらいに目覚めますので、6時半にはほぼ毎日食べています。

朝7時、東京駅八重洲地下街には出勤を前にした多くのサラリーマンが行き来をしています。

皆が慌しく、その殆どの人たちが明確な目的を持った移動を行っています。

本来なら、回転寿司を営んでいる店舗が「朝定食」と、のぼり・看板を出している光景が目に飛び込んできます。

「ご飯・お味噌汁・味海苔+その他おかず3品500円!」

本来なら回転寿司が回っているベルトの上を、<焼き魚数種類・出し巻き玉子 ・目玉焼き・煮物・サラダ類・おでん・冷奴>などが回っているのです。

客層の大半が、男性サラリーマンであり若手から年配まで幅広く着席して います。

「ソトアサ族」とは、外で朝食を食べる人たちを指しているようです。

昔から、喫茶店や立ち食いソバなどで食べている人は多くいましたが、

今回の「ソトアサ族」は少し深い意味があるようです。

労働条件の改正や、不要な残業の撤廃などで夜遅くまで会社に残って仕事をする事が困難な時代となりました。

そこで、東京の多くのサラリーマン達は 朝早く出社をして、残業でこなしていた仕事を朝型へ振り替えたと言われています。

自宅を早く出て、勤務先最寄の駅周辺の居酒屋や回転寿司店で朝食を取り、出社時間の1時間から2時間前に机に付いて、仕事をしているようです。

朝早起きをして、早く仕事に取組む事は脳生理学的にも有効な手法だと言う本も、今ではたくさん出ています。

変化した環境(時流)に適応して、自身に与えられた役割を必死で追求する日本のサラリーマンは、とても偉大だとソトアサ族から学びました。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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