第42回 2006年物流時流総括

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

2006年を振り返りまして、毎年の事ながら年初に立てた目標や、習得しておきたかった様々な事が来年へと持ち越しとなりそうです。

皆様は年末年始をどのように、お過ごしでしょうか?

筆者は、今年未達であった事と、来年取組むべきテーマを手帳に記入し、新年の活動計画を練りつつ読み残した本(衝動買いをしますので、約20冊程度も未読本があります)と格闘してます。

さて、2006年は物流業界において激変を感じさせる1年でありました。

荷主企業の方と、物流企業の方ではその捉え方も違ったものとなりますが今後を見通す上では、「○○○の始まり」と言った元年を感じさせる1年であったと思います。

(1)業界再編の始まり・・・M&Aの活性化、物流子会社の統合・解散…
(2)労働力不足時代の始まり・・・ドライバー不足、現場管理者不足…
(3)コンプライアンス時代の始まり・・・偽装請負の取り締まり強化…
(4)環境時代の始まり・・・改正省エネ法の取り組み
(5)品質競争の始まり・・・SLAの導入

そして、来年大きく飛躍する「3PL」の本物化であります。従来の日本型3PLは、しかるべき組織力・知名度・資産(主に倉庫、配送センター)を持った大手企業の独断場でもあり、元請制度の延長線上にあるセールストーク的な意味合いの強いものでした。

今年は、物流不動産ファンドの浸透やファイナンス型の物流サービス提供事業モデルも確立され、大きな機会と脅威が誕生したものと思われます。

今年1年大変お世話になりました。未だお会いできていない読者の方が大半ですが、皆様にとって少しでもお役立ちできるメルマガを、来年も本題であります 『継続は力なり』にて実践して行きます。

それでは、皆様本年最終号となりましたが良いお年をお過ごし下さい。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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