赤峰誠司の物流魂 2015.12.25

第282回 2015年を振り返って(本年最終号)

今年も残りあと10日ほどとなりました。

2015年を振り返り、2016年のキーワードを皆様にお届けしたいと思います。

この2015年は物流業界にとって、まさにパラダイムシフトが起きた一年となりました。

荷主企業にとっては、2012年から始まった輸送会社からの運賃改定要求(実質値上げ)のピーク年。

事実、これまでも運賃是正を求める運動や要望は当然ありました。

しかし今回の要望は、強く是正を迫られる「要求」に近いレベルのものであり、今後の物流コストを管理するうえで、脅威さえも感じるほどでした。

弊社が行った“荷主企業向けアンケート”でも、84%の荷主企業が「運賃値上げの要求があった」と回答しています。

また、その中で80%の荷主企業が値上げ要求に対して全部もしくはその一部を受け入れていることがわかります。

※詳しくは弊社HP“運賃是正(値上)要求における荷主企業の対応調査 2015”をご覧下さい。

http://www.f-logi.com/shiryou.html

(アンケート結果が無料でダウンロードできます)

この値上げの影響は、既に物流企業の決算に反映されています。

2015年度3月期決算の上場物流企業の大半が増収・増益となっています。

特にトラック関連の上場企業は、大きく利益率を伸ばしています。

上場企業のみならず、地方の区域物流企業に至るまでの大勢であると感じています。

その理由は明らかで、収益が上がりコストが下がったことです。

収益の増加は値上げによる効果が小さくはないと思います。

コストが下がった理由は、原油相場の下落により燃料費が大幅に削減できたからです。

2014年4月と2015年4月を比較すると、国内軽油販売価格は約76%であり、24ポイントのコスト削減が実現できています。

物流企業にとっては、2015年は近年の中でも安定した一年であったと想像されます。

では、来年の物流業界はどうなるのでしょうか?

それは、2016年の一回目の本メルマガ”継続は力なり”にて発信します。

少なくとも、今年のように安定した年ではなく、物流業界は再び大競争時代になると筆者は予想します。

物流会社が競争に勝ち残るには、時流を読み、競争相手が真似の出来ない独自の経営やサービスを提供できないと、荷主企業からの強い反動が起こる予感がします。

■荷主企業のキーワードは
「料金適正化」 「物流戦略再構築」 「評価基準策定」3つです。

■物流企業のキーワードは
「人」 「独自性の発揮」 「本物3PL」3つです。

2015年の荷主企業は、物流企業の要求に奔走してしまいました。

来年は荷主企業のカウンターアタック(逆襲)が始まる予感がします。

今年一年大変ありがとうございました。

弊社も無事に2015年を終えることが出来そうです。

来年度も、業界の時流先駆者として、世に新しいシクミや取り組みを発信し続ける努力を致したいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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