第248回 物流コンペ成功のキーファクター7

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

物流コスト削減施策のひとつであります「物流コンペ」を成功に導くための手法を公開いたします。

自社の物流における現状と、今後目指している物流のありようを物流RFPに落とし込むことができれば、「物流コンペ」は後半戦へと突入します。

精度の高い物流RFPが完成すると、次はいよいよ物流コンペの開催となります。

物流コンペとは、今後自社の物流を委託する物流企業を、選定するための「物流企業選定会」をさします。

物流コンペの手順

(1)物流コンペ参加企業のリストアップ
・自社の物流コンペに参加して頂ける企業のリストアップを行います。参加企業数は、概ね5社〜10社程度となります。
・一次コンペで2社〜3社への絞り込みを図り、二次コンペ(最終)へと進みます。

(2)物流コンペ開催のお知らせ作成、通知
・物流コンペの手順及び日程を取り決めて、参加企業への通知書を作成します。
・通知方法は、電話及びFAX・E-MAILなどが一般的です。

(3)第一次説明会の開催
・物流コンペ参加企業を全て同一時間・同一場所へ招集して一度の説明会にて 物流RFPの内容を発表します。
・一度に説明会を実際する方が、合理的であり、発信情報の偏りは無くなりますが、場所の確保が困難な場合は、数回に分けて行なうこともあります。各社へ個別で説明会を行なうことは、情報の不均衡及び不平等が発生する恐れがありますので、できることなら、避けたい手法です。

※船井総研ロジの物流コンペサービスは、最大100名が参加可能な大セミナーホールを保有しておりますので、ご安心です。

(4)提案書に対する評価基準の策定
・物流企業から提出された提案書を公平平等に評価するための、評価基準を作成します。

(5)提案物流企業の現場視察日程の調整
・二次コンペ(最終)進出企業の物流現場を視察します。

(6)最終評価報告書の作成
・訂正評価と定量評価の両面で最終評価を行い、経営サイドが決定可能な資料を作成します。

次号は(1)〜(6)の内容について、少し深く考察することにします。

・・・次号へ続く。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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