第14回 物流アウトソーシングの監査
物流関連のアウトソーシングは年々拡大の一途であります。
配送、保管、 流通加工はもとより情報システムの構築や受注業務、オフバランス支援及び販売サポートに至るまで多岐にわたるサービス提供を行っています。
しかし、そのアウトソーシング後の評価については明確な判断基準がなくコストだけが定量化し、目先の現象となっています。
大局的見地からの評価は行われていません。
特に、品質に関わる事となると、「クレームが少ない」 「まあま上手くいっている」などの曖昧な評価は聞きますが、定量的に、 顧客満足を実現している事を証明する「評価軸」がないのです。
顧客との「信頼関係」や「一体感」などは、定性・定量の両面から一定の基準に対して評価を得る事によって深まってきます。
明確な定量的評価 を実現するには、第三者からの『業務監査』が必要となってきます。
最近の弊社へ寄せられる荷主企業からの相談事項で、最も多いのがこの 「アウトソーシング後の評価」であります。
「満足しているが、品質について どう評価してあげればよいのか?」「プレゼンで聞いた内容と品質が合致 しない」などそれらの相談内容は、適正な評価を出来ない事への不満である事が感じられます。
船井総研ロジでは、「物流アウトソーシングの監査サービス」を提供しております。
品質の定量化を行い、定点観測をし年二回のアウトソーシング業務監査を実施しています。
コスト重視の関係は将来における永続的な関係とは成りづらく、双方が強力なグリップを醸造するには、「品質の定量価値評価」が欠かせないのではないでしょうか?
荷主企業のロジスティクスをマクロ的にサポートする3PL企業には品質のセグメンテーションを行って、それらサービス内容についてミクロ的な評価を得る事が、顧客価値を創造する3PL企業と成りえるのです。