第116回 ハイレベルな物流現場を持続する7つのコツ(4)

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

7つのコツ(その3)「挨拶の励行」

先週開催された『国際物流総合展』は昨年以上の盛況でした。

幸いにも天候に恵まれ、これだけ多くの人が物流に関心を持っているのかと驚愕さえ感じられました。

『国際…』と言う冠の割りに、海外からの出展や外国人プレス等の少なさにはやや残念な気持ちもありますが、出展された方、見学された方お疲れ様でした。

今回は、「挨拶の励行」です。

現場の見学時に、スタッフの方からの“いらっしゃいませ”“こんにちは”などの『挨拶』は外部からの訪問者には、とても感じの良い職場に感じられます。

それとは逆に、スタッフからの声がけが全く無い職場は寂しさと活気の無さを感じます。

職場ですので、各スタッフは自身に課せられた仕事を真面目に行っていればそれで良いとの考えもありますが、チームや仲間を意識しない職場は、全体の品質や生産性向上には不向きではないでしょうか。

ただ、「挨拶の励行」といっても各スタッフの方にその方法や内容を明確に指示しておかないと個人差が出てしまい、一体化とはなりません。

『現場の見える化』を実行し、平準化した業務フローを構築するには、その現場に適した「業務マニュアル」が必須となります。

その「業務マニュアル」の第一項が「挨拶の励行」となり、どのタイミングで何と言って外部からの訪問者に応対するかがポイントです。

どんな職場でも、人と人とのコミュニケーションは必要です。

コミュニケーションの第一歩が『挨拶』であり、この『挨拶』が出来ないとコミュニケーションは円滑にいかず、職場としての協調性や柔軟性などが不統一となり、指示命令系統にも支障を出ます。

朝の“おはようございます”が、良い現場を持続する第一歩です。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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