第109回 人間関係を良好にするコミュニケーション上達手法(2)

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

コミュニケーション」とは、人間が互いに意思や感情・思考を伝達し合うことです。

顧客との対話では、この「コミュニケーション」を意識した対話を心がけて
いかないといけません。

まず初めに、何故対話をするのか?を明確に自分自身の意思として持っていないと、対話は成り立ちません。

自分自身の目的が、何であってどうなれば当初の目的が達せられるかを意識の上、対話を進める事が重要です。

他人との対話や人前での話しが苦手というタイプの方も多いかと思いますが、この「コミュニケーション」を図る上での、目的をはっきりする事で苦手な対話を少し克服する事が可能となります。

例えば、友達に釣りを誘う時に会話です。

1)「来週に日曜日に釣りに行かない?」
2)「今度一緒に釣りに行かない?よかったら来週の日曜日とかどう?」
3)「最近釣りに凝っててね、○○さん一緒に釣りに行こうよ!」
  「もし空いているんだったら、来週の日曜日とかどうかな?」

…とこの3パターンがあるとします。
1)はとても簡略的で、現代人はほぼこの内容だったらメールで済ませる事が多いようです。
2)は相手に釣りに行く行為を誘い、日程まで一方的に押しつけています。
3)は自分自身が釣りに凝っている旨を伝え、○○さんと一緒に行きたいという感情が伝えれれています。
また、日程の伝え方にも相手に対する気遣いが感じられます。

この3パターンは何れも「○○さん」と「釣りにいく」という意思を相手に伝えているものですが、受け止められ方は随分と違いが感じられます。

これが、親しい友人の場合とそうでもない友人とでは更に印象は違ってきます。

1)よりも3)の方が、相手に対する気遣いがあり、親しみを感じられます。

このように、友人に対して行われる会話も、仕事上で行われる顧客との会話も、相手に対しての心遣いや気遣いが受け止めた側の印象として違ってくる事はわかるかと思います。

コミュニケーションにおいて、最も重要な事は「相手に対して思いやりを持った会話をする」ことであります。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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