第10回 3PLの事業化~中小企業編~

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

今回は、中小物流企業の3PL事業をどのように具現化し収益化するかをテーマにします。  

大手企業の3PL戦略と中小企業の3PL戦略では、大きく相違します。  

中小企業では以下のポイントに留意して営業戦略を組み立てます。   

■大手企業との戦力比較  

①組織営業力 ・・・弱い
②企業知名度 ・・・地場以外では弱い  
③価格廉価度 ・・・販売管理費が低く抑えれると強くなる  
④サービス訴求力 ・・・弱い  
⑤継続営業力 ・・・強くできる  
⑥専門性 ・・・強くできる  
⑦ネットワーク ・・・強くできる  
⑧全体戦力 ・・・弱い  
⑨個の戦力 ・・・強くできる  
⑩アセット力 ・・・弱い  

上記10点の比較をグラフにしてみると、よくわかりますが、負けている(弱い)点を補充するには、時間と資金が必要です。  

勝てるもしくは、強くなれるところを見ると、③⑤⑥⑦⑨と5項目が考えられます。  

大企業と同じ土俵で戦っても、その体力差(資金・資源)には太刀打ちできないものであります。

しかし、大企業と同じ土俵で戦わずに独自の戦略を確立する事によって、十分顧客に対してのアピールやコンペに勝ち抜く事が可能となります。  

中小企業においては、独自戦略と強み(専門性)と個の強化が受注可能な方策となります。

個を鍛えて、特化(ニッチ)したサービスを展開する事によって、3PLの受注は具現化・収益化していくものです。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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