第11回 コストダウンと品質向上その(1)

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

物流企業の営業担当との面談で、「コストダウンをして、品質向上をするなんて両立はできなくて当たり前でしょう。」とよく耳にします。
果たして、そうなのでしょうか…?
 
 例えば、物流センターでの作業品質とコストダウンを考えてみます。
 この時に、品質とコストのどちらを優先して改善を図るかがポイントとなります。
 物流センターの改善には、多くの手法がありますが着手する内容を列挙します。

(1)単価の見直し
(2)固定費の見直し
(3)管理人員の見直し
(4)作業フローの見直し
(5)情報システムの見直し
(6)拠点の見直し
(7)戦略の見直し

 上記の(1)から(4)は「部分最適」にあたり、 (5)から(7)は「全体最適」となります。

 今回のコストダウンと品質向上は、(4)の作業フローの見直しを考察します。
 まず、現状の作業フローを調査し1枚の用紙にフロー図として明確化します。そこで、不効率・不正確・不連動な工程に着目し改善案を考えます。

 この時、コストダウンを最優先に考えると結果として品質の劣化や低下を招く事となります。
まず、品質を向上する施策を立てるのです。
 
 品質向上の先にコストダウンはあるものです。品質を上げて、コストを下げる。
この手法を次回は具体的にしていきます。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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