物流部が知っておくべきノウハウ・事例 2020.06.09

物流改善のために持つべき判断基準

サービス/業務改善
サービス/5S

世界に甚大な影響を及ぼした新型コロナウイルスの蔓延も、徐々に収束へと向かっております。
しかし、蔓延が収束の兆しを見せても、経済活動への影響という点では予断を許さない状況が続いている企業が多いのではないでしょうか。
このような状況において、物流担当者の役割は平常時以上に企業活動へ影響を与えます。

今回は自社物流の改善や外部委託先を検討する際に有効な判断基準の一つとなる“5S” について説明していきます。貴社の今後の物流活動の改善の一助としていただければと思います。

5S管理が物流現場において重要である3つのポイント

(1)「5S管理」によって現場の“異常の見える化”を行う(物流事故の発生率の低下)

(2)“異常の見える化”によって「進捗管理」を行うことを可能とする(正確な作業進捗の把握)

(3)「進捗管理」によって効率面の課題を可視化し、生産性の向上のための改善が可能となる(生産性の向上)

他にも様々なメリットがありますが、荷主企業側に直接的にかかわってくるメリットは 上述の項目が大きな要素であります。

上記を理解して5S活動が実践できている物流現場はレベルが高く、荷主企業が望むサービスレベルを満たしている可能性が高いものです。その為、荷主企業も上記の内容を正しく認識することで、委託先を検討する際の判断基準とすることができます。
また、物流の品質を保つのは物流現場の仕事である事は間違いありませんが、多くの物流現場の改善には荷主企業の理解が必要になるケースがあります。

上述の自社へと関わるメリットを得る事を目的とし、自社の物流現場を「委託先の物流会社」任せではなく、「パートナー会社」として一緒に作り上げていくような姿勢は重要だと考えます。

では、次項では5S活動の「目的」を明確にする事の重要性についてご説明させて頂きます。

5S活動の目的の明確化

前段でお伝えした通り、5S管理への理解は必ず企業の物流改善に大きなメリットをもたらします。荷主企業としても、5S活動の目的とメリットを正しく理解している事はとても重要です。
5S活動は多くの物流現場に浸透しており、貴社の物流委託先企業においても恐らく既に導入されている事でしょう。

しかし、5S活動の本来の目的である“異常の見える化”まで達成できている現場 は非常に少なく、ほとんどの現場では5S導入の本来の成果を得ることが出来ていないのが実態です。

5S活動は様々な解釈もございますが、正しく行われていれば以下の様な成果を得ることが可能です。

整理

現場に必要なものを選別し、無駄なものは排除する
→スペースの有効活用、異物混入による事故率の軽減 等

整頓

必要なものを適した場所に置き、スムーズに使用できる状態にする
→作業効率の向上、備品管理レベルの改善 等

清掃

ごみや汚れを除き、現場を常に綺麗な状態に保つ
→顧客からの信頼の向上、社員モラルの向上 等

清潔

整理、整頓、清掃された状態を維持する
→現場の見える化、企業イメージの向上 等

しつけ

決められた手順やルールを徹底して行う
→業務の標準化、発送事故率の軽減 等

いかがでしょうか。
貴社の物流現場では上述のはっきりとした目的を持って5S管理は行われているでしょうか。
勿論、現場の事情等によって若干のルールの差は生まれますが、目的は全て上述の内容で統一されている事が理想です。

繰り返しになりますが、委託先である物流会社の物流現場は自社の商品をお客様にお届けする重要なパートナーであるという認識を持ち、まずは自分達が率先して5S活動の目的と重要性を共通的な意識を持ちましょう 。

新型コロナウイルスの影響もまだまだ先行きが見えないこの時期だからこそ、貴社の未来の為に今一度改めて5S管理の確認及び共有を積極的に図ってみてはいかがでしょうか。

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https://www.f-logi.com/ninushi/service/warehouse-5s/

Pen Iconこの記事の執筆者

末松 健伍

船井総研ロジ株式会社

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