コロナ禍の環境下で荷主企業が考えるべきこと
モノの動きの鈍化
今年は新型コロナウィルスにより、これまでにない状況下に置かれていることはどこの企業も同じかもしれません。自粛生活が強いられた4月、5月に関しては巣ごもり消費が集中したため、外食産業やサービス業は大打撃を受けた事でしょう。
実際に、モノの動きは鈍くなっており、総務省統計局が発表している「鉱工業生産・出荷・在庫指数」のデータから各業種(製造工業、鉄鋼業、金属製品工業、電子部品・デバイス工業、自動車工業、パルプ・紙・紙加工品工業、ガラス・同製品、無機化学工業製品、化粧品、食料品・たばこ工業)を見てみると2020年4月の在庫率(2015年=100.0とした場合)は、一部の業種を除いて全体的には2020年1月から徐々に増加していることが読み取れるかと思います。
モノが動いていないことから在庫が膨れ上がり、在庫過多になっていくことが推測されます。
2020年6月からは経済活動が緩和されていますが、通常の動きに戻っておらず、現状の状況が続くと実際に物流の現場ではどのようなことが起きるでしょうか?
具体的には在庫過多によって現状の倉庫スペースが逼迫し、荷役作業などの生産性が低減することが考えられます。
その場合、通常通りの出荷対応が困難となり、本来出荷すべき商品が出荷できないことから、機会損失を招かざるをえません。
荷主企業としてすべきこと
出荷が減少している中で上記のようなことは避けるためにも荷主企業として取り掛かるべきは、バッファ倉庫を見つけることです。特に、バッファ倉庫の場合は、保管が主となるため坪単価が廉価である必要があります。そのため、主要都市(関東、中部、関西エリア)から外れたエリアから見つけることになるでしょう。
ただ、既存の物流会社に相談しても空きがないと言われることがあるかと思います。その際、インターネットや人の紹介で探しますが、手間が掛かる上、思ったような成果を上げることも難しいかもしれません。その場合は、ノンアセットの3PL事業者に相談することが解決策の一つとなります。
ノンアセットの3PLは顧客の取扱っている商品特性(直積み可能か?ネステナが必要か?)、月末在庫数量、SKU、在庫回転率などや顧客が要望している予算感から顧客にあったパートナー先をご提案することが主となります。顧客自身では開拓できなかった倉庫物件や自社では気付けなかった本質的な課題を解決するための提案をしてくれることが魅力です。
当社もノンアセットの3PLとしてサービスを展開しておりますので、バッファ倉庫を探していて困っている企業などはお気軽にご相談下さい。
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