物流倉庫の庫内作業における生産性向上の決め手~見落としがちな〇〇について徹底解説~
物流倉庫の庫内作業において生産性の向上は欠かせません。生産性向上によって人員・コスト・作業の無駄を圧縮する事は、ESGロジスティクス経営の基礎であると言えます。
生産性向上のポイントとして、マテハン(正式名称:マテリアルハンドリング・・・物流業務を効率化・自動化するために使用する機器の総称)の導入やKPIによる指標管理がよく挙げられますが、何事においても人材を上手く管理・活用できなければ、生産性向上からは遠ざかってしまいます。
今回は、生産性向上のポイントを人材面に絞ってお伝えいたします。
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効率化に向けて意識すべきポイント
➀適切な人員配置
庫内作業の効率化を行うにあたり、最適な人員配置は必須条件となります。
日々の物量から、検品・ピッキング・梱包等それぞれの作業において、どれだけの人数が必要かを現場リーダーが判断し、的確な指示を出す必要があります。
また、作業生産性に偏りが出ないようにするため、現場リーダーは各配置メンバーの作業レベル感も把握しておかなければなりません。1ヶ所につきベテラン社員を1人以上は配置する等で各作業パートのバランスを取り、滞りのないスムーズな作業レベルを維持する事が重要です。
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➁作業員への教育
作業生産性向上のためには、作業員一人一人への教育も欠かせません。
物流現場でよくみられる光景が、作業員に対する口頭での指示です。マニュアルが存在しない倉庫現場は、作業の属人化に繋がり、ベテラン社員に頼らざるを得ない環境を生み出してしまいます。
また、作業員によって手順が異なることで、生産性にもバラつきが生じます。
定期的に社内研修を設け、生産性を生み出すための基礎・考え方・現場での動き方を基礎から学習させる事も重要です。そうする事で、「リーダーやベテラン社員からの指示待ちの姿勢」から、「自ら考え生産性を高めようと動ける作業者」へ育て上げる事が出来るのです。
➂情報の可視化
情報の可視化は、上記でご説明した人員配置、人材教育に共通して当てはまる重要項目であると言えます。現場リーダーだけが庫内の状況を把握できていても、庫内全体への伝達スピードが遅ければ生産性は上がりません。
人員配置の面では、毎朝の朝礼や作業場にホワイトボードを設置して状況を共有する等、少しの工夫次第で現場で生産性を向上させる事が可能です。
例えばホワイトボードや朝礼等で、現場で何が起きているのか、自身の担当作業の前工程および後工程で起きていることを把握したうえで適切な行動へ移すことが無駄をなくす重要な情報になります。
また教育面では、作業者の作業理解度や熟練度を記録しておく事で個々のレベル感が明確になります。これは、作業を教える際の1つの軸となるだけでなく、人員配置の際の目安にもなり、多くのメリットが期待できます。
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最後に
生産性を上げるための策は、自動化機器やシステムを導入する等のコストがかかるものばかりではありません。重要なのは、「今ある人材をどのように動かすか」、「新しく入る人材をどのように教育するか」といった人材面にあります。
今回ご紹介した3点は、ESGロジスティクス実行のためにもぜひ意識していただきたい内容となりますので、ぜひ皆様のご参考にしていただければ幸いです。
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