マテハン導入時の注意点とは？

近年、庫内作業においてはDX化や省人化が進められています。中でもマテハン（正式名称：マテリアルハンドリング・・・物流業務を効率化・自動化するために使用する機器の総称）は、物流業界の人手不足問題解消の1つのキーとして着目されつつあります。また、マテハン導入により働きやすい環境を作ることで、経営リスクの軽減、つまりESGロジスティクスの実行にも繋げることが出来ます。今回は、そんなマテハンを選定する際の注意点について解説いたします。

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マテハンの機能

マテハンは、仕分けで使用されるコンベヤ、ソーターのような大型のものから、無人搬送車（AGV）のような比較的中型～小型サイズのものまでさまざまな種類があります。 積み込み、運搬、仕分け、格納まで、それぞれの機能に合わせたマテハンを使用する事で、業務効率を格段に上げることが可能です。

マテハン導入時の注意点

業務効率が上がることによって、作業人員を抑制し、コスト削減につなげる事が出来ますが、一方で注意点もあります。

①コスト

マテハンは規模が大きいほどコストが高く、導入の際は慎重に選定する必要があります。「現状の課題は何か」「何をどのように改善したいか」といった目的が明確になっていなければ、必要以上に投資してしまう恐れがあります。まずは自社の物流の可視化を行い、マテハン導入の目的を明確にしましょう。

②拡張性

➀のコストでも挙げたように、現在の自社の物量に合わせて無駄のない投資を行うことが重要です。しかし、将来的に物量が増加した際にはそれに合わせてマテハンも拡張可能な物を選んでおくと、すぐに対応できるでしょう。マテハンの中には機器1個単位で拡張が可能な物もあります。 また、拡張の際の工事期間は物流センター稼働に大きな影響を与えるため、選定の際はその点も注意しましょう。

③復旧スピード

どれだけ優秀なマテハンも、故障によってトラブルを引き起こす事はゼロではありません。突然マテハンが停止してしまった場合、復旧スピードの速さが自社倉庫運営のカギを握っています。トラブル発生時の業者対応、復旧までにかかる時間などを予め把握しておくことで、自社の物流リスクを最低限に抑えることが出来ます。

自社の物流に最適なマテハンを選定することで、今後の人手不足に対応した持続可能な物流体制の実現につなげることが出来ます。ESG経営が求められる今だからこそ、将来的な物量の変動や故障時のリスク等、多角的な判断の上、マテハン機器を導入しましょう。

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