棚卸差異はESG経営にとって大打撃!!

佐々木優芽

Pen Iconこの記事の執筆者

佐々木 優芽

船井総研ロジ株式会社
ロジスティクスコンサルティング部

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棚卸差異とは、帳簿上の在庫数と棚卸でカウントした実在庫数に差異が生じることです。在庫状況を把握するために、数量は入出荷ごとにカウントするため、在庫数に差異が生じるはずはありません。

しかし、入荷、保管、出荷、返品など日頃の庫内業務において、入り数間違いやカウント漏れなどの人為的ミスや破損・紛失の不十分な処理が原因となり、棚卸差異が発生します。

今回は棚卸差異が及ぼす経営リスクについてお伝えします。

棚卸差異は ESG 経営を脅かす?

棚卸差異の発生は、過剰在庫や欠品が生じ、商品の販売機会を逃す可能性があります。

また、在庫管理の不透明性や余剰在庫の廃棄は、ESG 経営を脅かすことになりかねません。信用問題・環境問題はすべて、企業の社会的責任につながります。

棚卸差異を防ぐ取り組み 3 選

■定期的な棚卸作業の実施

棚卸は年に1回ではなく定期的に行うことで、差異を早期に発見できます。例えば、大規模でなくても月次や週次での小規模な棚卸を取り入れることが好ましいです。

■人為的ミスの防止

人によるミスをゼロにすることは難しいですが、作業者への教育やチェック体制の構築など、日頃の取り組み次第でミスを減らすことは可能です。また、定期的な研修や共有会を通じて、業務のノウハウや失敗事例を作業者にアップデートさせ、全員に棚卸差異を防ぐ意識を持たせるようにしましょう。

■ITシステムの導入

在庫管理において、RFIDタグ(無線周波数識別)やバーコードリーダーを取り入れることは非常に効果的です。ITシステムにより、正確な入出庫・在庫管理ができ、加えて先に挙げた人為的ミスの防止にもつながります。

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正確な在庫管理で持続可能な物流を

棚卸差異をなくし正確な在庫管理を図ることは、環境への配慮ガバナンスの強化につながります。

まずは庫内での取り組みから、ESG経営を意識してみてはいかがでしょうか。

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