物流におけるサステナビリティな取組とは?脱炭素化への第一歩

井上真希

Pen Iconこの記事の執筆者

井上 真希

船井総研ロジ株式会社 ロジスティクスコンサルティング部
チームリーダー チーフコンサルタント

製造業・小売業・ECを中心とした荷主企業に対して、物流倉庫の改善提案・在庫の適正化・管理の提案を行っている。また、物流子会社の評価や在庫管理・分析を得意とし、分析を軸にした物流改善にも従事。近年は、サステナビリティ・ESG領域における専門的な物流コンサルティングにも取り組んでいる。​

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サステナビリティという言葉を聞くと「環境にやさしい」といった環境への対策と理解しているケースが多いように思いますが、本来のサステナビリティという言葉の意味は「社会及び事業の存続」です。昨今、弊社に寄せられる荷主企業の相談の根幹には「サステナビリティ」を意識した内容が多く、環境問題への対応だけでなく、コンプライアンス遵守を意識し、持続的な物流構築のための対策を検討している企業が非常に増えてきました。

今回は脱炭素化という切り口からサスティナブルな物流構築のための考え方をお伝えします。

自社の物流課題を明確に理解できていますか?

物流環境が目まぐるしく変化する中でサスティナブルな物流構築は困難な道のりです。自社の着地点を明確にし、やるべきことの優先順位をつける為には「現状把握」が重要です。

サスティナブルな物流構築に必要な視点は「時間」に影響する要素の洗い出しです。2024年問題を境に多くの企業が積込時における荷待ち時間削減や配送ルート及び輸送モードの見直しを行うなど対応を進めています。荷待ち時間の発生に関しては、その実態確認と原因究明を行う必要があります。

また今後は環境に配慮した物流の取り組みが必須となることでしょう。そのためには、現行の輸送モード(トラック、鉄道、船等)別Co2排出量の可視化やモーダルシフトの検討を進める必要があります。自社の顕在課題に対して優先度と重要度また実行難易度で評価し、取り込むべきことの優先順位を付け、改善活動に取り組むことが必要です。まずやるべきは、定性面だけでなく定量的に物流の現状把握を行うことです。

自社のCo2排出量を理解していますか?

輸送モードごとに現状のCo2排出量を把握する必要があります。昨今、モーダルシフトを検討している荷主企業からの相談が増えています。危険物を取り扱うある荷主企業では、各鉄道ターミナル及び港の可用性(キャパシティ)を把握し、実行レベルまで落とし込んだCo2排出量の把握を行いました。Co2排出削減は脱炭素の1つの側面にすぎません。あくまでもサスティナブル(持続可能)な物流構築という視点を持っておくことが重要です。

他社に先駆けて、まずは自社のCo2排出量を可視化することから初めてみてはいかがでしょうか

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