物流マネジメントが企業経営に与えるインパクト

概要

第1講義 時流講話
第2講義 物流企業マネジメントが企業経営に与えるインパクト
第3講義 パネルディスカッション

第1講座 時流講話

物流不動産市場は、2016年よりバブル期を迎える予想。関東・関西の主な物件や、BCPの観点から、ハザードマップや液状化予想・可能性マップを紹介しました。
各行政のwebページに掲載されていますので、一度確認なさってみてはいかがでしょうか。

物流マネジメントが企業経営に与えるインパクト

また、不動産ファンドとの賃貸借契約におけるポイント、工夫などを穴埋め形式で出題&解説。皆さん正解されたでしょうか?

人手不足が大きく問題視されていますが、実状はどうなのか、何を懸念すべきなのか?といったことをデータを基に解説しました。
荷主はどんな施策をとればいいのか。3PLはどんな施策をとればいいのか。
しばらく解決しなさそうなこの問題。早期の対策が必要です。

物流マネジメントが企業経営に与えるインパクト

第2講座 物流企業マネジメントが企業経営に与えるインパクト

(1)物流マネジメントの秘訣

まずは自社の現状を知ることから。ということで、「物流管理チェック」を行ないました。対象は、物流戦略、組織、コスト管理、詳細管理、管理・情報システム構築、輸配送管理、在庫管理の計7項目。それぞれの項目の詳細が書かれたチェックシートを使い、チェックポイントごとに点数をつけます。
このようにチェックすることで、何が問題なのか、どこが弱いのか、どこは出来ているのか、など客観的な評価が出来ます。

チェック後に、この評価をどのように落とし込めばいいのか、どのように活用すればいいのか、を解説しました。

(2)企業競争力へのインパクト

物流サービスレベルが企業競争力にとっては重要な指標となります。
顧客満足を高めるために、それに直結する“物流サービス”とは何か?

自社における管理評価、アウトソーシングしている場合、委託先の評価とは?

管理レベルを知ったところで、管理レベルを高めていくためには何が必要なのか?具体的な手法と、それぞれ必要な値をまじえながら説明しました。

競争力に欠かせないものの一つである「コスト」について、市場価格や、自分たちに適切な価格帯、コストを抑えるためのポイントを解説しました。

物流改善プロジェクトを行なおうと思った時、必要な工程やすべきことをスケジューリングすることは出来ますか?
競争優位な物流体制構築のために必要な、物流改善プロジェクトの全体像を解説し、Phase1、phase2、phase3と3つのphaseに分けて具体的なポイントを解説しました。

日本の3PLは、いわゆる「日本型3PL」となっています。米国の3PLの構造と何が違うのか?構造の違いと問題点を解説しました。

物流マネジメントが企業経営に与えるインパクト

(3)サプライチェーンへのインパクト

適正在庫の考え方を整理し、在庫マネジメントとはどういうことなのか、各種管理手法や各種数値・指標の算出方法を解説しました。
また、具体的な在庫分析の手法を説明し、在庫マネジメントの時流を踏まえて考え方を解説しました。

最適調達を実現するために、基礎知識である、サプライチェーン・ロジスティクスの範囲、サプライチェーンの定義などを解説。

物流マネジメントが企業経営に与えるインパクト

物流を管理するためには、情報の可視化が必要です。自社物流の流れを把握するために必要なフロー図、可視化のイメージ、フォーマットを使って可視化の具体的手法を解説しました。合わせて、事例も公開しました。
グローバルネットワーク構築にあたって参考となる、構築のパターンと海上輸送コストの推奨モデルを公開しました。

(4)企業財務へのインパクト

物流コストはP/Lへどのような影響を及ぼすのか?運賃値上やリージョナル・センター方の場合それぞれのシュミレーションを行い、数値を追いました。

物流アセット戦略の考え方を解説。不動産ファンドの取組みスキームや、倉庫/不動産流動化によるメリット、自社倉庫保有・賃貸倉庫利用それぞれのメリットとデメリットを比較しました。

物流マネジメントが企業経営に与えるインパクト

第3講座 ベンダープレゼン

ベンダープレゼントして、トーヨーカネツソリューションズ株式会社様による、最新マテハンのプレゼンテーションが実施されました。

第4講座 パネルディスカッション

〔質問〕

経営者たちから、破損・誤出荷の発生率を0にしろと言われています。0にすることは出来ないと思っています。破損・誤出荷率を0にする方法や、過去に効果のあったものがあれば教えていただきたい。

〔回答〕

チェック工程を増やすことで、限りなく0にすることはできます。ですが、その分コストが上昇します。RFPに在庫管理のためのチェック工程(棚卸し)を記載することも出来ます。推奨は同在庫棚卸しです。商材によって棚卸しのし易さが異なりますので、商材やコストに応じて自社に適した方法を行なって下さい。
一番やってはいけないものは、ピッキングした人間が検品をすることと、誤ピックした商品を棚へ戻すことです。

〔質問〕

ドライバー不足対策の他社事例はありますか?

〔回答〕

現代の若い人達にとって、魅力がないようです。過去の魅力は、賃金。運転免許があれば仕事ができるところ。なのでドライバーは中途採用が多かったです。仮に30万円の月収だとすると、400万円ほどの年収となります。拘束時間が16時間くらいになり、月収が30数万円だと人が集まらないのは仕方ないかなと。外国人ドライバーの採用は、運転免許取得へのハードルや免許取得の緩和はないので、しばらく増えることはないと思われます。
解決策としては、ある程度運賃を払って、自社便を持っている大手さんや地場運送へ依頼することです。もう一つは、輸送網の開拓になります。長距離の移動(拠点移動など)の場合、JR貨物や内向のトレーラー輸送などがあります。

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