絶対に失敗しない物流コンペ大公開セミナー

概要

第1部 時流講話
第2部 物流コスト
第3部 物流コンペ

講師

船井総研ロジ株式会社 取締役常務執行役員 赤峰 誠司

第1講義 時流講話

「物流業界にインパクトのあるイノベーション」と題し、5つのイノベーション・キーワードをお伝えしました。

(1)ドローンの活発な活用
(2)ワークシェアリング・エコノミーの普及
(3)全交通プラットフォーム化
(4)マルチ言語対応物流センター
(5)超高度マテハン(IoT)の台頭

「2020」へ向けて
東京オリンピック・パラリンピックを前に想定さえる課題と、その解決策の一部をお伝えしました。

第2部 物流コスト

物流コストの概要

荷主が管理する物流コストには3種類あります。

ある事業者を想定した具体的な費用内訳や、想定される運賃改定の事例を基に、物流に関わる数値の感覚値を確認しました。

60C、90Aなどの呼び名がついている、路線運賃。この種類と水準を解説と共に、どのタリフが適正水準なのか、また値上が避けられないタリフの水準をお伝えしました。

コスト削減のキーワード

物流コスト削減手法のキーワードが、2012年までと2013年以降では大きく変わりました。

キーワードの一つにある「拠点集約」。メリット・デメリットを理解し、自社の状況に合わせて、選択が必要です。

路線便(特積み)、長距離輸送(一般貨物)、宅配便(BtoC)、短距離輸送(一般貨物)、チルド・フローズン輸送といった5つの輸送方法ごとに、運賃値上がりリスクの度合いと特徴をお伝えしました。

物流業界の法則

物流業界の法則(変換ルール)として、数値換算や物流業界用語の問題を。

1㎥=○才=○kg
3PL
SCM
マテハン
SLA
SKU
NVOCC
BCP

物流に欠かせないコスト

物流に欠かせないコストはたくさん有りますが、なかでも「燃料価格」と「人件費」は、物流コストへの影響がとくに大きい項目。
2013年3月からの燃料価格の推移や、物流オペレーションの時給相場、三大都市圏全他の募集平均賃金の推移をお伝えしました。

物流コスト削減

物流コストの削減手法における一般的な取組み方法も様々な方法がありますが、現在でも有効なもの、リスクを大いに孕んだ方法などがあります。
そのなかでも有効な方法の一つが「物流コンペの実行」になります。
しかし、しっかりと物流コンペを実行する目的を明確にしなければ、失敗に終わってしまう可能性が高くなります。

第3部 物流コンペ

物流コンペ実行に至った事例

当初は自動更新の予定だった荷主企業A。しかし、契約終了する半年前に、委託先の物流企業より「解約通告」が届く。
解約通告に至るまで、「荷主としてやってはいけない対応」を委託先の物流企業に対して荷主企業Aは複数回行なっていた。これが原因となった。

契約書の位置付けは、お互いのリスクを回避するためであり、そこに定められている内容は重いことを認識することが必要です。
想定外の物流コンペ実施には、実施までの期間の短さ、資産などの確保、予算化していない費用をまかなうことなど、荷主として多大な負担とリスクを伴います。

物流コンペ失敗事例

多大なコストと時間をかけて物流コンペを実施しますが、それらが全てムダになるような失敗事例をいくつかご紹介しました。
それぞれ、明確な原因や、失敗に至るポイント、そしてそれを防ぐための施策があります。

物流企業の本音や裏事情、それを加味して判断するために必要な評価項目も合わせてお伝えしました。

物流コンペ成功のためのレシピ

物流コンペを開催する上で、策定及び必要とされる社内資料や、物流企業に求める資料・契約書・その他提出物を解説。
そして、成功の秘訣である3つのポイントをお伝えしました。

また、近年特に見逃せない視点が「物流BCP」です。
5つのリスク対象を検討する必要があります。

SLA(サービ・スレベル・アグリーメント)

SLAの定義

顧客と3PL企業にて、実行する物流サービスの内容・範囲及び前提条件などを明確化し、サービスレベルに対する要求事項を可視化(数値化)する。
また定義した内容が適正に実行されるための、運営ルールを顧客と、3PLとの間で合意書として明文化したもの。
数値に対するコミットメントとインセンティブを設定し、両社間の理想像(あるべき姿)を追求し、達成成果と責任区分を明確にする。

→荷主と物流企業との間で、責任範囲を明確にすることが、業務運営のリスクを避ける最良の方策!

荷主(物流担当者)に求められる知識

コストUPが避けられない時流。日本型3PLや元請企業には期待が出来ない。これらの要因から、荷主の物流部門が知識とノウハウを身に付けて、自社の物流を支える時代といえます。
そんな荷主(物流担当者)に求められる知識を7か条に分けてお伝えしました。

3PL企業が物流コンペで競合との差別化が図れ、競争優位になるポイント

ポイントは2つあります。

1つは、それを行なうことでコンペ時点の価格競争から抜け出ることが出来ます。
もう1つはそれを行なうことで、荷主の印象が大きく良化します。
参加者様からも、「挑戦してみたいポイントです」とお声を頂きました。

荷主企業(3PL)のリスク“スイッチング・コスト”

物流スイッチング・コストとは、現在利用(契約)している物流会社から別会社に切り替える際に荷主が負担しなければならないコスト。
「金銭的コスト」「心理的コスト」「手間コスト」などが組み合わさっている。

スイッチング・コスト(金銭的コスト・心理的コスト・手間コスト)は全て軽減することは可能です。事前の想定や調整を行なうことで荷主の負担は軽減されます。

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