3PLマネジメント

概要

第1講座 時流講話
第2講座 3PLマネジメント
第3講座 3PL事業者の事例紹介
第4講座 パネルディスカッション

第1講座 時流講話

トラックドライバーの賃金水準

2013年から起こった物流企業からの運賃是正(値上)要求によって、物流業界は大騒ぎとなりました。その結果、賃金はどうなったかというと…
2015年の賃金は2013年対比で、大型トラック運転手で104%、普通・小型運転手は101%でしかありませんでした。

物流業界の課題

ドライバーの高齢化・人手不足、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催、パートタイマーの時給高騰などの課題があります。それに伴う、物流センターにおける今後の対策をお伝えしました。また、その対策を行う事で、3PLのあり方の変化・予測を解説しました。

第2講座 3PLマネジメント

(1)物流子会社

物流子会社の成り立ちと使命

物流子会社の成長ステップ

物流子会社の4つの使命は、それぞれ物流子会社の成長ステップに伴い達成されます。成長のためには物流子会社ならではの5つの課題を乗り越えていく必要があります。

業界のライフサイクルと物流

業界のライフサイクルに応じて、必要とされる物流は異なります。現在は多くの業界で「業務改善によるコストダウン」が必要な時期に来ているといえ、物流子会社は業界物流を左右する重要な位置付けになります。

物流子会社の定量評価項目

定量評価する時の項目は、外販比率(営業力)などの7項目になります。どういった視点でどのような計算方法で評価すれば良いのか1項目ずつ解説しました。

物流子会社の定性評価項目

定性評価項目の例として、国内ネットワーク力・主要顧客の波動対応力・在庫管理レベルなど17項目をあげ、それぞれレベル1~5に分けて具体的な状況を説明しました。

物流子会社に求められる役割

ドライバー不足や作業員のコスト上昇という時流から、荷主として行なうべき対策に対して物流子会社がどのように対応できるのか、どのような役割が求められているのかを解説しました。

(2)3PL

3PL事業者の4カテゴリー

3PL事業者は、運輸系、商社系、フォワーダー系、物流子会社系の4カテゴリーに分ける事が出来ます。生まれが起因となるそれぞれの強み・弱みを解説しました。また、商材別(医薬品など)の、プラットフォーム型3PLにも分類されます。

日本型3PL

日本の3PL事業者はアセット重視モデルでスタートしています。そのため3PLが生まれた米国の3PL事業者と比べ、荷主やオペレーターと利益相反の関係であることや、有していない機能・サービス面があります。そのため、本来3PLは顧客の信頼を得て顧客の利益を創出する活動集団であるにもかかわらず、そういった活動が行なえていません。

日本型3PLのメリット・デメリット

米国3PL事業者と比べサービス・機能面で劣っている事や、画期的にコストの下がる提案はない、シクミではなく、人間関係で取引しているなどデメリット面が強い印象を持ちますが、日本型3PLもメリットはあります。

3PL事業者の評価手法

コスト・品質・サービスレベルなど定量化できる項目や、業務プロセスの標準化・可視化の程度といった定性評価をモデル事例を交えて解説しました。

(3)契約条件・物流SLA・リスクマネジメント

契約手法と締結までの流れ

契約に基づく権利・義務を再確認し、トラブルが発生した時の対応などを確認しました。

偽装請負

「労働者派遣」と「請負」の区分について再確認しました。 請負契約において現場で起こりそうな例を問題にして、行なってはいけない内容を確認しました。

第3講座 3PL事業者の事例紹介

(1)株式会社日立物流
(2)トライネット・ロジスティクス株式会社

株式会社日立物流様とトライネット・ロジスティクス株式会社様それぞれに、業務内容などを含めた内容をご紹介をしていただきました。

第4講座 パネルディスカッション

講義内容に関する質問やご紹介を頂いた2社への質問が多く飛び交いました。

講師を務めました当社コンサルタントから株式会社日立物流様へ、佐川急便様との関係・今後は?というズバリな質問が。

受講者様からトライネット・ロジスティクス株式会社様へ、「物流子会社は、外販を含めた荷物を扱っている場合、繁忙期は親会社の荷物を一番に対応されるのでしょうか?」といった質問が出ました。

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セミナー・勉強会

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