2020年10月度ロジスティクス4.0・3PLビジネス研究会
船井総研ロジの研究部会は全国から物流会社・運送会社の経営者が集い、情報交換を行う勉強会です。
2020年10月7日の10月度LPS合同研究部会は、新型コロナウィルス感染症予防対策のため、zoomを用いた「オンライン研究会」を行いました。
今回の研究部会では、株式会社Hacobu様をゲスト講師として講演いただき、船井総研ロジからは田代が、withコロナの荷主の物流戦略についてお話ししました。
目次
講座概要
第一講座 | 荷主に選ばれるデジタル・ロジスティクス(株式会社Hacobu様) |
第二講座 | withコロナの荷主の物流戦略 |
第一講座 荷主に選ばれるデジタル・ロジスティクス
荷主に選ばれるためのデジタル化戦略
現在の運送会社が抱える大きな課題といえば、下記のものが挙げられるのではないでしょうか。
・ベテラン社員の頭の中にだけある知見
・社員の高齢化、世代交代
・離職率が高い(特に若手社員)
・荷主からの値下げ要請がきつい
・3PLとしてコスト競争に晒される
・営業コストが無駄にかかる
これらを解決する一つの糸口として、デジタルの力で作り上げる「脱属人化」「荷主にも見える物流」の仕組み化、があります。
本講座では、Hacobu様が提供しているサービスの具体的な活用事例をご紹介しました。
以下、数点ご紹介します。
MOVO Fleet(勤怠管理サービス)
トラックに内蔵されたGPS機能付き車両通信機からデータを取得し、納品先が遅延情報を事前にシステム上で把握でき、遅延を加味した業務の優先順位付けをすることができる
MOVO Berth(トラック予約受付)
入場時間と物流情報を事前共有/予約(バース作業計画)と受付・誘導の電子化(バース作業状況の共有)の2つの機能が相互に連携して拠点の課題を解決することができる
デジタル化と聞くとITに詳しい人材や多額のシステム投資が必要というイメージをお持ちの方も多いと思います。
気軽に導入できるITツールを活用することで、実はIT知識や予算がなくてもデジタル化を実現することが可能です。
営業と現場のスムーズな情報共有や、複数の現場で成功ノウハウを共有するために、全社的な現場のデジタル化を行って情報を可視化し、業務変革に繋げていきましょう。
第二講座 withコロナの荷主の物流戦略
コロナ渦における荷主企業の動向変化
コロナ渦において、多くの荷主企業が、これまでの過剰な物流サービスの見直しや物流コストの見直しに積極的に取り組んでいます。本講座では、物流企業がこれからの時代において、荷主企業に選ばれるためのポイントをご紹介いたしました。
物流会社が荷主企業に選ばれるためのポイントは4つです。
(1)改善提案を継続的に行う会社
(2)保管・輸配送がセットで提供できる会社
(3)小口配送ネットワークを保有している会社
(4)市場に応じた価格(単価)を提示できる会社
まずは、上記の4つを意識し、荷主企業の視点を踏まえて
「どのようにしたら、選ばれる物流会社になれるか」を心掛けていくことが大切です。
おすすめ情報
3PLビジネスの事業拡大を目指す勉強会 ロジスティクス4.0・3PLビジネス研究部会
- 概要
- “既存の3PLビジネスを事業の柱として伸ばしながら、ロジスティクス4. 0の先駆者となるための様々を最新技術を学んでいきます。省人化・標準化のための取り組みをはじめ、AI・ロボットなどのITテクノロジーなどについて学び、情報交換を通じて自社に生かしていきます。
また、現場改善や人材採用・育成などのテーマについても取り上げています。” - 詳細
- https://www.f-logi.com/butsuryu/society/logistics-3pl/