新型コロナウイルス対策関連融資と危機時の財務対応~運送会社に起こる財務危機と取るべき財務戦略~


新型コロナウイルス感染症騒動で様々な会社が経営危機に陥っています。その中で喫緊の課題は財務です。
今回は、新型コロナウイルス感染症対策融資制度と危機時の財務対応は何をすべきかについて解説しました。

概要

1.新型コロナウイルス感染症関連融資の概要
2.会社のパターン別、制度の使い方
3.融資申し込み時のポイント
4.キャッシュフローを良くするお金 の借り方・返し方
5.財務体質を強化する管理体制の作り方

1.新型コロナウイルス感染症関連融資の概要

この新型コロナウイルス感染症騒動で、政府から都度、新型コロナウイルス感染拡大に伴う融資制度の拡充が公表されています。
まずは、条件面が良く、危機時の対応が求められる政府系金融機関からの資金調達を優先すべきです。
そしてその次に、民間金融機関の保証協会の制度融資を活用を検討する流れが良いです。

2.会社のパターン別、制度の使い方

会社の現状ごとに申し込める制度は変わってきます。

多くは一定期間比で売上の減少割合が条件ですが、中には輸送トン数が前年同期と比べ 、減少が見込まれる場合でも利用できるものもあるため、どのような制度があるかをしっかり把握する必要があります。

3.融資申し込み時のポイント

融資を申し込む際のポイントとしては、まず金融機関に伝える情報を整理することです。

新型コロナウイルス感染症の影響でどれだけの売上が落ちたか、さらにここからどれだけ落ちる見込みなのか、なぜこの融資額の資金が必要なのか。

返済はどのように行っていくのかの見通しなどをしっかり準備して説明する必要があります。

4.キャッシュフローを良くするお金 の借り方・返し方

資金の借入れを行っても、キャッシュフローが良くならなければ意味がありません。

キャッシュフローが良くなるような借り方、返し方を行っていかなければなりません。

そのためには、常に立替が発生している資金は、毎月返済のない融資で借入をすること。

そうすれば、借入残高は同じでも、返済額が大きく下がります。

5.財務体質を強化する管理体制の作り方

今このような不況だからこそ、会社の財務を可視化できる仕組みを構築すべきです。

新型コロナウイルス感染症危機で傷んだ財務をどう良くしていくか、次の危機に備えてどう財務を強くしていくかを、この機会に可視化しておき、進捗状況を予実管理できる仕組みを構築すべきです。

受講者の声

今回の新型コロナウイルスへの対策のみならず、災害等の緊急時に備え、業務推進方法について様々なオプションを用意しておくことが重要であることが分かりました。様々な制度を活用し、持続可能な業務推進の体制を作ることができるよう、日ごろから意識していきたいです。
(運送業L社)

現状財務に関わる立場にはないのですが、今後の自身の立ち位置を上げる為にも必要な知識かと思い参加させていただきました。今後もこのような機会があれば後学の為にも参加させていただきたいと思います。
(運送業T社)

制度融資や何のための借り入れか、また、P/L、CF、B/Sの計画の重要性が参考になった。
(運送会社N社)

CF.返済計画を含む財務諸表の重要性を再認識致しました。
(運送会社A社)

財務強化の必要性と、コロナ危機をチャンスに転換できる思考、参考になりました。
(運送会社T社)

融資の受け方を具体的にご教示いただき、大変解りやすかったです。
(運送会社K社)

新型コロナウイルス対策の金融機関の融資情報がわかって参考になりました。ありがとうございました。
(運送会社B社)

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