事業計画の極意
事業家、孫正義氏の『事業計画の極意』は、「予算と実績の乖離に備えること」とシンプルです。
人間は弱く、自分をよく見せたくなるため、実態よりも実績を高く申告してしまうものです。
そのため、報告内容と実態が、大きく乖離してしまうリスクが生じます。
孫正義氏は、弟の孫泰蔵氏に、このことを次のような表現で説いたそうです。
「ソフトバンクは今、3000人(当時)。3000人の社員の『半分やりました』が『1/3しかできていない』だったら、どれだけ実態と乖離すると思っている。この管理が経営管理だ」
乖離を、できる限り生じさせないためには、①実態の視える化、②乖離を高頻度し修正する仕組みづくり、③予測の正確性を評価する制度策定などが、必要でしょう。