批判的な者を抜擢する
グレート物流カンパニー、富士運輸の社長、松岡弘晃氏は、「会社に批判的な者こそ、管理職にふさわしい」と言います。
同社の昇格の仕組みは、立候補制です。
例えば、新しい拠点の長を任命する際には、会社から指名するのではなく、やりたい人に手を挙げさせ、その中から抜擢します。
”やらされ感”ほど、マイナスなものはありません。
逆に、『自主性』ほど強いものはありません。
ときには、会社に反抗的、批判的な社員が、立候補してくることがあります。
松岡社長は、「そういう者こそ採り立てるとよい」と説きます。
なぜなら、問題意識を持っており、かつ自主性のある社員は、革新を起こそうとするからです。
また、「会社や上司にものが言える社員が、部下にものを言えないわけがない」と、その指導力にも、期待できるということです。
実際に、そのような人は、成果を上げているそうです。
反抗、批判のエネルギーを、会社の革新に振り向けることができれば、これほど強いことはないのです。