理想の組織を創る
京都に本社を置く食品物流企業の雄、五健堂では、社員の5つの誓い「五誓(ごせい)」のひとつとして、次の項目を挙げています。
小事妥協許さぬ事
同社社長の蓮尾拓也氏は、この誓いの背景には、「会社の現状は、社長のせい」という考えがあると言います。
つまり、今の時点で、会社の中に、経営トップにとってモヤモヤすること、気分の悪いことがあったなら、それは、これまで自分自身が妥協を重ねてきたツケだと言うのです。
例えば、挨拶にやる気が感じられず、経営トップの理想とは遠いとします。
その状態というのは、気持ちのよい挨拶でなくても、いちいち注意せずに、「まぁ、いいか」と流してきたツケなのです。
妥協を繰り返した挙句、自身の気に入らない状態になってしまったということです。
そのことに気付いた蓮尾社長は、今年9月から「五誓」の中に、この項目を掲げ、徹底した理想追求を図ることにしたそうです。
小さなことも妥協を許さない-求める会社をつくる基本と言えるのでしょう。