【先進企業視察セミナーレポート】無人フォークリフト編
2022年10月7日(金)に「先進物流企業視察セミナー」を開催しました。 本コラムでは、実際に視察を行った、サントリーロジスティクス株式会社様のAGF(無人搬送フォークリフト)活用事例についてお話します。
目次
そもそもAGFとは?
コンピュータ制御によって無人で搬送するフォークリフトを表します。倉庫内での搬送や保管・入出庫、ピッキング、積付け・積降ろしなどの自動化を行うことができます。日本での導入事例はまだ少ないものの、とあるレポートでは、AGFの世界市場規模は2021年で31億ドル、2027年に64億ドル(市場の平均年成長率:12.7%)といわれています。
視察レポート(サントリーロジスティクス株式会社様)
セミナーでは、2021年11月に竣工された「浦和美園配送センター」へ視察を行いました。既存の物流センターで培ったノウハウをフル活用しながら、利用者及び従業員に優しい拠点にすることを目的に、DXの促進を行っている最先端の物流センターとなっています。
AGF活用事例
同社では、取り扱う商材が、パレット荷役且つ、重量物という特徴と、マルチ倉庫の為、建物の構造変更には制限があるといった理由から、DX促進の一環としてAGFの導入を行いました。
導入において大きく3つの課題がありました。
- ①縦・横に長い搬送距離
- ②人の作業に対して1/3の能力
- ③人の作業とAGFの交差防止
上記の課題があった中で、経営企画部と現場メンバーで運用案を熟考することで、①・②に対しては、自動コンベア搬送による、搬送能力の補充・仮置場としての活用、③に対しては明確な区分設計という解決策を講じることで効率的なAGFの運用に成功しています。
AGF×自動コンベア 導入の効果
コンベアでAGFの移動距離を短縮させることで、導入台数の最適化に成功しています。また、AGFを24時間フル稼働させることで、人との能力差を埋めることに成功しています。
AGF専用エリアを設けることで、人との接触を回避することで安全性の確保に繋がっています。
現場メンバーと共にプロジェクトを進めることで、デジタル化による技術先行の取組みだけでは、捉えきれない現場の状況を把握することで、AGF導入に成功した例となります。
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