社長デー
目を掛けた人材を、早く育てるためには、経営トップに同行する機会を多くつくるという方法が、有効です。
例えば、S社では、『社長デー』という制度を導入しています。
その日は、選ばれた拠点長がひとり、一日中、社長のかばん持ちをするのです。
拠点長は、朝から晩まで社長に同行し、朝礼、現場視察、ミーティング、来客対応、顧客訪問、銀行訪問、会食など、ずっと一緒にいます。
目的は、経営トップのスピード感、判断基準、行動基準などの価値観を植え付けるためです。
通常、社員は、経営トップよりも即断力、即行力では劣っているものです。
しかし、このような機会を得て、そばで直接見聴きし、感じることで、少しでも意識が近づいていきます。
また、道中にいろいろな話ができるため、相互理解が深まります。
新入社員を対象に、経営トップに一日同行する機会をつくっている企業もあります。
『社長デー』、ぜひ企画してみてください。