富裕企業と貧困企業の格差を生むもの
経済学者のディエゴ・コミン氏とバート・ホビン氏が実施した、「技術の歴史的普及に関する国際比較」という調査があります。
過去200年をさかのぼり、蒸気動力からパソコンまで、104の技術の161か国での導入状況を調べたものです。
この調査の結果から、コミン氏は、次のような結論を導いています。
「富裕国と貧困国の格差は、概ね産業技術を導入する早さ、活用度の高低によって説明できる」
つまり、「新しいツールをすぐに活用する社会は、生産性が高まりやすい」のです。
例えば、イギリスから起こった産業革命についても、新しい技術を導入・活用した速度は、ヨーロッパ各国で違いました。
ベルギーのようにいち早く導入した国は栄え、遅かったスペインのような国は後塵を拝しました。
このルールは、企業の発展においても、当てはまるでしょう。
今なら、デジタル化、ロボット化への取り組み姿勢が、将来的に大きな差を生むと思います。
技術と所得形成の動態的推移:1800-2000年https://www.rieti.go.jp/jp/special/p_a_w/030.html